地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
<< December 2018 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | permalink | - | -
<< 西原理恵子:できるかな | main | 宮尾登美子:序の舞 >>

宮尾登美子:伽羅の香



伽羅の香
宮尾 登美子

4122026415


幸せなのか不幸せなのか
まーた、自分のわからないものを読んでいますよ。
これは「香道」を復活させたある女性の物語。

香道って、お香たいて匂い当てて遊ぶもんだと思ってたんだけど
やっぱ茶道とかと同じで(茶道も知らないけどさ)
道具やら歴史やらそういうものを纏って初めて「道」となるもんなんだねぇ。
なんというか、お金のかかりそうな『趣味人』の遊びではあるな、と
思うんだけども、
葵、という主人公の女性もやっぱりお金持ちの娘。
で、ちゃんと『香道』の道に入りはじめたのは、
幸せな結婚生活の全てを失ってから。

宮尾登美子やら有吉佐和子やらの「道」を貫く話と同じく
彼女も人生と財産の全てを「香道」に捧げる。
でも、戦争で焼け出されたりした人々や、彼女よりもお金を持っていない
人達にとってはそれは嫉妬の対象なんだよねぇ。
彼女はお金に困ったことのない生活をしていたし
旦那や子供を早く亡くしはしたけれど、人を羨んだり
嫉妬したり、疑ったり、そういう心の動きとは無縁に育ってきたんだよねぇ。
「道」を貫くために一徹なところが、逆に頑固者となってしまったり。
読んでてちょっと歯がゆい思いはするなぁ。

逆に救われるのが、葵の実家をずーっと守り続けてきた人々。
三重の実家をほぼ捨てた状態の彼女のためにお金送り続けて
ずーっと見守ってくれていた人々。
今は、こういう主従関係って日本になくなったのかもしれないけど
こういう世界も悪くないなぁ、って思う。

それにしても、香、というのは古いものしか意味がないものなんだね。
何百年前の香でなければ…みたいな骨董クラスの香。
そんなもん消耗品なんだし、いつかはなくなると思うんだけどー。
道具に凝ったり、「これは源氏物語の何々の巻で…」ってやったり
…貧民には縁のない遊びであることよ…
宮尾登美子 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

- | permalink | - | -

この記事に対するコメント

コメントする









この記事のトラックバックURL
http://utagiku.jugem.cc/trackback/100
この記事に対するトラックバック
BlogPeople
■古本市場■