地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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宮尾登美子:序の舞

序の舞宮尾 登美子
4122011841

は、はぐちゃん!?
あの、「はちみつとクローバー」のはぐちゃんの未来のような感じがした。
絵が大好きな女の子。一番小さくて、時間を惜しむかのように
前のめりになって早足で歩く。
素敵なものを見つけたら、目を大きく見開いて,一気にそれを吸収しようとする。
そして、絵以外、何もできない。

これは上村松園という女流画家がモデルの小説らしい。
(らしい、って時点で知らないわけだが。ほんとにわたしは)
まずはその母親の場面から物語は始まる。
最初の旦那を自ら離縁し、二人目の旦那と茶葉を売る店を始める。
でもその旦那もまもなく死んでしまい、
残された腹違いの二人の子供を抱え、女一人手で育てていく。
上の娘は最初の旦那の血を引いて、ぼぉっと冴えない娘。
下の娘は、賢く、しっかりしているが絵ばかり書いている娘。

下の娘、津也は周囲の反対を押し切り、母親の全面的なバックアップにより
画壇でめきめきと頭角をあらわします。
でも、当時の画壇は男の世界。嫉妬ややっかみは容赦なく津也に襲いかかる。
そんな津也を歴代の師匠は個人的にかわいがり始めます。
そして師匠の子供を身篭る津也。
この最初の師匠はなんというか、ひどいんだなぁ。
男の狡さ、みたいなものを地でいくような男。
そして、この師匠のライバルだったところに弟子入りするも嫌われ
その師匠が亡くなった後、弟子入りしたまた別の師匠にはかわいがられ…
画壇の中で、浮名を流し始める津也。
そんな津也を常に母親はバックアップし続けていきます。
津也が世帯主、そして母親と姉が家庭を切り回す。
そんな結束の強い家族のかたち。

中年になった津也が恋した年下の男。
初めて夢に見た結婚。でも、またこの男も津也を捨てていく。

次々と出てくる男達は結局津也を捨てていくのだけど
津也は、彼らを全く憎まない。
憎まないどころか、再び声をかけられたらふらふらと会いに行ってしまう。
本当にあぶなっかしい。

絵と、家族。
ただひたすらにまっすぐに貫き通した津也。

上村松園ねぇ…。今度探してみよう。はぐちゃんだし(笑)。


ーーーーー
(2004/9/30追記)
 下村、って書いてたけど、「上村」の間違いでした(号泣)
 ということで、先ほど、全部直しました。
 
 上村松園の作品については、以下のサイトで見ることができます。
 孫まで絵描きなんやねぇ。

 http://www.shibayama-co-ltd.co.jp/uemura.htm
 (株式会社 シバヤマ)
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