地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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有吉佐和子:仮縫

仮縫
有吉 佐和子


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若いんだもの。いくらだってやりなおせるわ。
…上のは私の寝言ではありませんよ(笑)。

 生徒数が何万人にもなる、大手洋裁学校。そこに通っていた清家隆子に、
とあるオートクチュールからスカウトがきました。
そのデザイナーは松平ユキ。日本でまだ少なかったオートクチュール業界に
独自の手法で地位を築きあげた、やり手のデザイナー。
家柄を重視し、それを求める田舎成金(?)をおだてあげ、
独特のキャラクターで金持ちや著名人から絶大な支持を得ていた。

縫い子としてそこで働きだした隆子。
勘もよく、腕もたつ隆子はユキのお気に入りの地位を得た。
やがて隆子は野望を抱き始める。
「この店を自分のものにしたい…」
そしてつぎつぎと転がり込んでくるチャンス。
一心不乱に食いついていく隆子。
謎の画商、相島や美男のユキの弟が隆子の周りを彩り始め…。

この松平ユキっていうのが、富小路公子と微妙にかぶるんだな。
男を利用して云々、という話ではなく
周りにいる人間を利用する。
隆子の前にいた小式部クミという縫い子の首の切り方。
雑務や大問題を隆子にうまいこと押し付けてパリに高飛びするところ。
オートクチュール・パルファンの客あしらい。

そして、隆子。
ぐんぐんと腕をあげていく様は見ていて楽しい。
店を自分のモノにしたいという野望を抱いてから
彼女には全てが勉強だった。
そういう情熱は、読んでいてうらやましいほど。

最後、うまいことユキにしてやられてしまうのだが
その時にも
「今日・明日、ぐっすり眠ればまた新しく始められる。
 私には、縫製の技術、客あしらい、経営という
 全ての経験がぎっしりつまっているんだから」
(本文はこのとおりではない)
と思える度胸の据わり方。

隆子はこの先どうするのか。
でも、どこでだって成功できるはず。

いやぁおもしろかった。
これ読むの2回目なんだけど、やっぱり飽きない。
有吉佐和子 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

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