地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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有吉佐和子:針女

針女
有吉 佐和子

新潮社


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戦争を境に変わった人、変わらずにいた人。
 主人公の清子は、孤児だったところを仕立て屋に引き取られ、
 裁縫の腕をぐんぐん上げながら、普通に暮らしてた。
 仕立て屋には公一という一人息子がいて、清子はほのかに恋心を寄せてた。
 そこに召集令状が届き、動揺した清子は…
 
 針踏んづけたまま階段から転がりおち、
 びっこ(これは差別語?)になったのです。
 
 それが怖いんだってばー。
 針踏んで、体内に入ってしまったら、ぐんぐん心臓めがけて
 進んでいくんだそうな。
 で、清子の場合は、膝かな?と思って切ったらもっと上まで進んでて
 結局ふとももの付け根まで針がのぼってたっていうんだから!ひぃ!
 …昔、よく画鋲踏んだよね…学校で…裸足運動だったんだよ…(関係ない)
 
 それで手術のため入院している間に公一は出征してしまう。
 
 公一のいない間、養い親と3人で、仕立てをしながら
 どんどん戦争がひどくなっていく世の中を生きていく。
 
 今までは着物を仕立てていたのに、こんどはその着物をほどいて
 もんぺに仕立てる。
 針も糸もどんどん配給が少なくなっていく。
 
 そんな中、清子は公一の荷物の中からひとつのノートを発見。
 そこには戦争に行く苦しさと、清子への思いがつづられていました。
 清子は、それを常に大事に持ち歩き、記憶するほどに読み込む。
 
 戦争で、家も焼け、バラックをたて、義父は闇市の仕事を始め
 清子もまた縫い子の仕事を始めたころ
 死んだと思っていた公一が帰ってきて…。
 
 戦争で何もかも変わった。
 変わったのは町並みだけではない。
 みんなが平民になったとか、民主主義だ、とかそれだけでもない。
 人の心もまた変わった。
 公一は戦争から戻ってきてから、人が変わったようになった。
 学校にも行かず、毎日何をしているのかわからない。
 その理由を知ろうと、清子は「わだつみの声」を買う。
 それを見た、公一は。
 
 「ぶらぶら病」に関しては「鬼怒川」でも出てたけど
 かなりの生還者がなっちゃったんだろうな。
 国のために命をさらして。周りの人間が日々死んでいって。
 日本に帰れたら、もうその「国」はなくなっている。
 色んなものが「行く前」と「帰ってきてから」は違っている。
 
 そんな中、清子はただ縫い物をしている。
 周りに振り回されつつも針だけは手放さない。
 
 清子ちゃんはー、手に職があったから、生き延びていられたんだろうな。
 やっぱ手に職ですねぇ。いつの時代も…。


ぶろぐらんきんぐー
ありがとう★
有吉佐和子 | permalink | comments(2) | trackbacks(1)

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この記事に対するコメント

うたぎく様

『針女』の内容、お陰様で思い出せました。
ありがとうございました。

それから、リンク設定の不備、
ご指摘いただきありがとうございました。
お詫びとPC不調等の事情をメールさせて
いただきました。(いいわけになりますが)

のどか | 2005/02/15 11:29 PM
のどか様

メール返信させていただきました。
すみませんねぇ、小姑みたいに。泣。

また素敵な記事を書きつづけてくださいねー。

うたぎく | 2005/02/16 9:34 AM
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着物を着て出掛けようと、朝から半襟を付け替えた。 針仕事をしていると思い出すのが 有吉佐和子の『針女(しんみょう)』。 針を踏んだことで 片足が不自由になった女性の話なんだけど 背伸びして読書していた高校時代に読んだので 内容は、あまり覚えていない
針仕事で『針女』回想 | ひなぎく読書帖 | 2005/02/14 10:24 PM
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