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渡辺 淳一:長崎ロシア遊女館

長崎ロシア遊女館
渡辺 淳一

講談社 1982-01


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淳ちゃん・・・。
愛ルケを読むたびに、あなたの本を読んでいることが切なくなるよ・・・。
カム・バック、あの日の淳ちゃん・・・。

というのはさておいて。
この本はナイーブな方にはオススメできませんよ。
内容は、江戸時代。
様々な形で人の生死や病気と向かい合った人々の奮闘記。

表題の「長崎ロシア遊女館」は
増えてくる外国の船員の遊び場を作ろうとする話。
当時の遊女達(というか日本人の大半は)異人さんが苦手だった。
それから、日本よりも病気に対する意識が高かった当時、
外国人が日本で遊んで、花柳病(淋病?)にかかると困る。
というわけで、外国人を相手にする遊女達に
性病検査をさせたい、という外国からの申し入れにわたわたする人々。
まぁ、今でもそうだけど
そういう検査は、股をがばぁと開くわけです。
それが遊女達には耐えられない。
結局、素人娘たちを集めて、強引に検査させて
で、外国専用の遊び場を作ってしまおう!という話。

それから、当時人体解剖図を作ろうと
刑死した罪人の解剖をした山脇東洋。
そのために募集した絵描きに応募してきた唯一の男に潜む心の闇。

代々罪人の首切りを生業にしてきた一家。
その首の切り方について、元医者の淳ちゃんが考察する。

お産した後、何日お風呂に入れないか・・・ということを実証するために
自分の妻を妊娠→出産させた後、
何人もの医者を前に妻を全裸にし、股まで開かせた男。

天然痘の免疫について調べるために
自分の子供に、天然痘患者のかさぶたを埋める男。

それぞれが、傍から見ると狂気としか思えないほどの情熱を持って
人体について研究しようとする。
彼らには常に人の好奇や中傷の目がまとわりつく。

そしてそれを描く元医者の淳ちゃんの目も
「やめてくれや」と思うほどに執拗に専門的に迫る。
首のどこの骨とどこの骨の間に、この姿勢をとると
どのくらいの隙間が空く・・・とかさ。
何の菌がどうでこうで・・・とかさ。
何度も背筋に寒気が走ったねぇ。

感情や感覚的じゃなく
論理的な言葉の羅列。
極端に言えば、
そこに逃げ道がない。

まー、愛ルケ読んでる限りでは菊治には逃げ道ありすぎだけど!
人体を知り尽くした淳ちゃんとは思えないね!
それは別ものなのかしらね!




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