地味な女子の読書とか映画とか。

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渡辺淳一:冬の花火

冬の花火
渡辺 淳一

集英社 1983-01

おすすめ平均 

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昭和二十九年、彗星のようにデビューした天才詩人・中条ふみ子。
両乳房を癌に侵され、三十一才で夭折したふみ子の奔放な愛の遍歴
(アマゾンレビューより)


あ、そうか。
なんか歌が読みやすいなぁ、と思ったら、昭和の人だったのね。
昔言葉じゃないので、すとんと心に入ってくるわ。
それにしても。淳ちゃん。
「奔放な愛の遍歴」って。

不思議だったのは、ふみ子がモテ人生を歩み始めたのが
夫と別居して、歌の会に入ってからだったということ。
それまでも、女王然と振舞っていたけれども
それは女性の間だけのこと。
まぁ、昔の話だし、そんなに男がいっぱいいるところに
出て来なかったんだろうけどね。
そして、乳がんになってからはモテ度さらにヒートアップ。
何人いたかカウントできないけど、常に二人以上の男がいた。

恵まれた人生を送ってきていたふみ子が
夫がやさぐれ始めて、別居→離婚。
ようやく歌の世界で、生きがいを見つけたと思ったら
乳がんによる乳房摘出。
その時にももう手遅れ状態だったけど、
やがて、もうひとつの乳房も摘出。
まっ平らの胸を持ちながらも
常に女でいることを忘れられず
次々と男性をとりこにし始めるふみ子。
死の最後のぎりぎりまで、男性を求めることをやめなかった。

それは生来の女王様気質と、
病気を持ったときからのさみしい気持ち。
そして、愛の歌ならお手のものだったふみ子。
死ぬ直前まで、人に会うときには化粧をかかさなかったふみ子。

病気の進行具合が早くて
「あぁぁこのまま秘かに死んでしまうのね・・・」と思っていても
まぁ、次から次に男が・・・。

両乳房を無くしても、それを見えないようにしながら男に抱かれたふみ子。
それは勇気なのか
それとも、あきらめなのか、理由のない衝動なのか
わたしにはわからないけれど。


入院したときに思ったけどさ。
お見舞いって嬉しいじゃない?
しかもそれが男(不特定多数)ってうれしいよね。
友達が何人いる、というのも存在意義を確かめるにはありだけど
どれだけかけつけてくれる男がいるか、っていうのはまた別モノだ。
アッシー君のような扱いをしている男でも。
最後の最後まで、抱き合った男も。
それがムリな場合は、腕を糸でつなぎあって寝た男も。
愛が芽生えなくても、歌の同士愛で繋がった男達も。

ギリギリのところにならないと実際にはわからないのかもしれない。
だけど、そう望んだ時にそうできる才覚を持ったふみ子はうらやましいのう。



ランキングご協力ありがとう★
もう一声!お願いしますぅ。
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