地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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田辺聖子:魚は水に女は家に

魚は水に女は家に
田辺 聖子


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あー、ほっとするわぁ。
おせいさんの本ていうのは、飽きがこないし、胸焼けもしない。
同じ作家さんの本を立て続けに読むタイプのわたくしはにとって
おもしろいんだけど、胸焼けは必然。
それが、何故かない。

ラーメンや、すき焼。ステーキに、イタリアン。
他の作家が、そういう好物だとすると(どんな食生活だよ)
おせいさんの本は、そのまんま、関西風の薄味のだしだ。
するするとわかりやすく、そして美味しい。
だから、他の小説をたくさん読んだ後、一回、ここに戻ってくる。

関西に来て、良かったなぁと思うのは
このおせいさんの小説に出てくる主人公の
言葉のニュアンスがわかるようになったことだ。
関西に暮らす、普通の人々。そして小さな事件。
それだけで十分だ。
ページの中に、人生をちょっと楽しくさせる何かが詰まっている。

この小説の舟子さんも普通の主婦だ。
娘は大学生。
恋愛結婚した旦那さんとも上手くいっている。
義父母とも同居し、無事送り出し、夫側の親類付き合いも
うまくやってきた。
今はカルチャー教室の奥様仲間とお茶をしたりする。

旦那さんは、小さい機械関係の会社を立ち上げて、
とにかく機械を触っていたら幸せだ。
それから舟子さんの作るおいしいごはん。
舟子さんは、家庭をうまく切り回し、
旦那の機嫌を上手にとっている、自分の主婦としての技量に満足してる。

お互い、40歳を越えて、互いのことをおばん、おっさんと思ってるし
夫婦では、ちょっとしたニュアンスの会話が成り立たないとこもある。
その辺を舟子さんは、ちょっぴり考えたりする。

そこに飛び込んできた旦那の妹。
自分の夫が浮気をしている!浮気相手の女の兄に話をしてくれ!
男はこういうとき、ほんとに頼りにならず
旦那は、舟子さんに一切合切まかせて、すんだことにしてしまう。

舟子さんの前に現れた、その兄なる人物。
気が合って、おしゃべりを楽しむようになる舟子さん。

人生の中にあるちょっとした幸せ。
中年の男と女が、ただおいしいものを食べて、お喋りをする。
そこに恋という感情があったとしても
それは、「肉体」や「欲望」が伴うものではない。

舟子さんは、ちょっと冒険をする。
宝塚を見に行ったり、派手なワンピースを作ってみたり。
主婦のちょっとした冒険だ。
それがとてもかわいらしい。

本の中には「そうかー、なるほどなぁ」と思わせる
色んな言葉が詰まってる。

「弁当を開いて、まずしい弁当であると、作る人間まで推量され
 そんなものを食べている男の値打ちまで下がるように、舟子には
 思われる。男は尊重されてる風にみせると、
 つく女まで値打ちがあがるのだ。」
「舟子は夕美子の思いやりに、ゆたかな想像力と、
 したたかな批判力を感じるのである。
 そういうものをいっぱい、かくしもって、それをいっぺん濾して、
 ナマくさみを抜いてから出てきたやさしみである気がする」


今までやったことなかったけど、
今度蛍光ペンでも使って読んでみようかなぁ・・・



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この記事に対するコメント

胸焼けのしない作家さんかぁ、
何気ない日常のちょっとした幸せが描かれて
いるっていいなぁ。
透子 | 2005/02/06 2:07 AM
透子さん

そうなのよー。
普通に生きてくのも?悪くないなーと
そう思える本なんだよねぇ。
どれもあったかいぞ。
おいしいご飯とお酒。
そして楽しいお喋りがあればOKみたいなね
うたぎく | 2005/02/06 5:51 PM
「言葉のニュアンスがわかる」ときましたか
うたぎくさん もう根っからの関西人ですね
酸素のような小説…… ちょっと違うか?

でも、「文車日記」を読んだ時、本当に純粋に読書、そして文章が好きな人なんだな。自然に呼吸をするように文章がでてくるのかなと思ってしまいました。

次の次の、NHKの朝ドラの「芋たこなんきん」が田辺聖子さんの原作で本人をモデルにしたものみたいですね。でも、そんな小説あったかな?
jun | 2006/01/27 12:01 PM
junさん

もう9年住んでますからねぇ。
耳慣れてるもの。笑

たいそうなサクセスストーリーでもなく
きれいな恋物語でもなく
おいしいごはん、楽しい会話
空気のような小説だなぁと思う。
隣人のような。

NHKの連ドラは
どうやらおせいさんの半生記ドラマみたいですね。
同タイトルの小説はないかもしれないけど
おせいさんの自伝っぽいのはたくさん出てるので
それを脚本家がまとめたようなドラマなのかなぁ。
見たいけど、見れへん。
うたぎく | 2006/01/27 11:48 PM
朝ドラは仕事の都合上、土曜日しか見ませんが
テンポがゆっくりしているから大体わかりますね。
毒にも薬にもならないところが良い。
土曜の朝というのは、頭の中が結構からっぽになっているので
ちょうどよく合うようです。

それと、新人を発掘して育てて行こうとする姿勢が
少しは残っているところがいいですね。
(その後はパッとせず大河のチョイ役というパターンも多いですが)
jun | 2006/01/29 4:13 PM
そうか、土曜日…寝てますがな。笑

確かに、ヒロインで「誰」という子が多いですね。
ただそこで花開けばいいんだけど…
イマイチ花がない気がするなぁ。
松嶋ナナコみたいなのが出てくればいいんだけど
低年齢化も激しいから、難しいよね。

うたぎく | 2006/01/29 9:07 PM
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