地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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杉本苑子:マダム貞奴

マダム貞奴
杉本 苑子


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権利幸福きらいな人に自由湯をば飲ませたい・・・
オッペケペ オッペケペッポー ペッポッポー
オッペケペー節など文字では見るけど音として聞いたことがないので
こうして文字に起こすだけで、ほんのり恥ずかしいのだが。
オッペケペってそもそも何語。

まぁいいや。
この本は日本最初の女優として有名な川上貞奴、そして夫の川上音二郎の物語。
(もともとは音二郎が有名だったのに、
 貞奴がデビューしたら貞奴がメインになっちゃった)

東京の芳町という場所で超売れっ子芸妓だった奴。
「奴」という名前は伝説になるくらいの芸妓にしか付けられなかった名前。
美人で日本人離れしたスタイル。
そして花街には似つかわしくないくらいのお転婆で我侭なのを
伊藤博文など明治時代の高官に愛された奴。

そんな奴が初めて恋に落ちたのは、福沢桃介
彼は眉目秀麗、頭脳明晰な慶応の名物男。
しかし、前途に野望を抱く桃介は、しかるべき家から嫁を取ると
平然と言い放ち、そのとおり福沢諭吉の養子となる。
ショックを受けて荒れ狂う奴。
そこに現れたのが川上音二郎。
当時人気の出だした壮士芝居の名物役者。
桃介への見栄もあり、音二郎と結婚する奴。

音二郎は壮士あがりの役者らしく、山ッ毛満載で
選挙に立候補して落選したり、劇団員と揉めたりと問題だらけ。
そこを奴は江戸の女らしく、励ましたり手助けしたりと忙しい。
そこにはどうしても桃介に対する面当てもあった。
問題行動のあげく、ついには外子まで発覚し、荒れ狂う奴。
それをどうにか納め、音二郎は再起を誓ってヨーロッパへ旅立つ。

帰ってきた音二郎は意気揚揚と芝居を打つが、評判は芳しくない。
再び、今度は奴や劇団員を連れてアメリカ巡業へ乗り出す。
ついた当初は受け入れられず、貧窮の極みまで落ちた音二郎一座。
そこに運が転がりこみ、気がつくと人気劇団へ。
音二郎は、同時期に芝居を打つ、
現地の劇団と同じ演目の日本バージョンを作り上げ
話題をあちこちでさらいはじめる。
女形を貧窮のうちに亡くした一座は、女役のために
劇の経験もない奴を「貞奴」として女優デビューさせる。
東洋の美を体現する貞奴に、さらに人気はヒートアップ。
アメリカでの大成功をひっさげてヨーロッパ巡業。
そしてその人気は日本にも飛び火した。

もともと女優になりたくてなったわけではない貞奴は
日本に戻ってまでやる気はなかった。
しかし外国で鳴らした「マダム貞奴」を見たい群集は
貞奴抜きの舞台には見向きもしない。

一座がぐんぐん盛りたっていた頃、音二郎が病に倒れて
そのまま帰らぬ人となってしまう。
嫌々ながらも、劇団を続けていた貞奴のもとに
あの桃介が現れる。
桃介は何度も病に倒れながらも不死鳥のように復活し、
今やいくつもの会社を持つ実業家となっていた。
「力になれることはないかい?」と訊く桃介に対し
貞奴は
「わたしのパトロンになって」と・・・。

音二郎が調子の良いときには桃介は病に。
桃介が調子の良いときには、音二郎がダメ。
貞奴を挟んでシーソーのような男達の運。
くるくる変わる状況に、江戸ッ子ならではのセリフ。
まるでひとつのおもしろい舞台を見ているような本だ。

音二郎も大変イキの良い男前なのだが
個人的には桃介の方がタイプだったりする(笑)。
リンクを探してたんだけど、貞奴や桃介はあるのに
音二郎はないんだよね・・・。切ない・・・涙。


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この記事に対するコメント

昔 松坂慶子と中村雅俊が
NHkの大河ドラマで やってました
松坂慶子の貞奴 素敵でした

急に思い出しました^^
綾小路 | 2005/02/26 5:32 AM
綾小路さん

そうそう!この本の表紙が
その松坂慶子と中村雅俊が
馬車に乗っている写真なのです!
松坂慶子がえらいきれいで・・・。
現役でご覧になってたんですねー。
いやぁ見たいわ・・・。
どっかでレンタルとかしてないかなぁ・・・
うたぎく | 2005/02/26 10:38 PM
松坂 慶子 5回
'73 国盗り物語 濃姫
'75 元禄太平記 瑤泉院
'79 草燃える 茜と小夜菊(白拍子)の二役
'85 春の波濤 川上 貞奴
'97 毛利元就 杉の方(毛利弘元の側室)


ははは・・
今から20年前ですね
VHSビデオが有るみたいですけど
http://www.asahi-net.or.jp/~JM5H-KTKW/
綾小路 | 2005/02/26 11:12 PM
綾小路さん★

ぉぉぉ!また素敵な情報ありがとうございます。
いやー、面白いですね。これ。
昔父親がよく見ていたのを思い出しました。
わたしにとっては
大河といえば「秀吉」なんですけど。笑。

大河といえば時代モノだと思ってたんですが
なるほど「二つの祖国」とかやってたんですねぇー。

松坂慶子の最新の記憶が
「マザー&ラヴァー」なもんで・・・。
なんか別のもの見て上書きせなあかんわ。
じゃないと
「てへっ」とほんとうに声に出して首をかしげるのが、松坂慶子の演技だと思ってしまうー!
(これを見て本当に唖然とした)
うたぎく | 2005/02/28 5:33 PM
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