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司馬遼太郎:北斗の人

4061311212北斗の人
司馬 遼太郎

講談社 1972-10

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剣道のことはよく知らないけどさ。
テレビとかで見ると、
こう、向かいあったときに竹刀のさきっぽをふるふる震わせてるじゃない?
あれが北辰一刀流なんだよねぇ。(多分な)
幕末の本をずーっと読んでると
必ず出てくる「北辰一刀流」。
坂本竜馬も北辰一刀流の使い手だったし
新撰組の藤堂平助や山南敬介、そして清河八郎もそうだった。

幕末の江戸には、3つの大きな道場があって
この北辰一刀流の千葉道場。
そして斎藤道場桃井道場
千葉道場は前述のとおりだし、
斎藤道場では桂小五郎が出て、
桃井道場では武市半平太が出た。
幕末の志士達の多くはこのあたりの道場で剣を磨き、
それが叶わずとも、ここから出た剣術使いの道場に入った。

この本はその北辰一刀流を生み出した
千葉周作という男の物語。

幕末の騒動から数十年前の話ではあるけれども
そこには、政治なんかの小ざかしい話題は全くでず
ただひたすら剣!そして修行!
そして北辰一刀流という新しい流儀を生み出すまでの
物語がこりゃあんたかっこいいのなんのって。

松本良順の話にもあったけれども
医術だけに限らず、こういう「道」というものは
最後の最後には神がかり的な発言でごまかす(?)ことが多かった。
「剣の奥義…それは神との融合だ」みたいな。
書いてて意味わかりませんが。笑

それを周作は粉砕した。
相手がこう来たときにはこう返せ。
ただそれだけの簡単な事実を口にすることすら
当時あった流派の人間には面白くなかったんだろう。

周作は、ただ簡単に、そしてわかりやすく。
口で技で、書物で教え続けた。
だから、剣を習い始めるのが遅くなった人間でも
必ずそれなりの使い手になれるようになった。
前からやっている人間はより強く。
だから人気が出た。

それは剣の世界の話ではあったけれども
広い目で見れば、昔の医術に対する蘭学みたいなものだったのだろう。
古くからのまやかしを理路整然と破っていく。
周作が開いた道場は
やがて東条塾という塾と連携し、そこで学ぶ子達は
東条一堂という救国思想の持ち主の教える儒学と
無駄のない周作の剣技により
「学問」と「剣」以外の「何か」を学べるようになった。
これは幕末に向かって大きなエネルギーになっただろう。


こういう世界の上の人間のことは知らないけど笑
強い!っていうのがひとつのヒエラルキーになるのが
面白いなぁと思う。
一度立ち会って、相手が強いとみれば
しっかりと弟子入りする。
ちょっと清々しい。

そうやって周作は流派を作り上げ、
彼が死ぬまでの間の弟子は5000人にもなった。

周作ももちろん一番格好いいんだけども、
いい味出してんのが、周作のお父さんだ。
苦労して馬医者になって、才能があると見込んだ周作に全てをかける。
だけども、世間ずれもして調子のいいとこもあって、
酒は飲むは、愚痴るわ、だけども
周作に世間の味を…といきなり遊女をあてがおうとするわ、
かなりおもしろい。
っていうか、横峰さくらのお父ちゃんもこういうキャラなんかもしれん。
もし現代だったら、周作にくっついて色々走り回りそうだもの。


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