地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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瀬戸内晴美:反逆の女のロマンー人物近代女性史

反逆の女のロマン―人物近代女性史
4061844814瀬戸内 晴美


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ORBISの通販で毎月届く雑誌(多分店頭でももらえる)に
毎月、一人、昔の女性にスポットを当てた3ページの連載があるのね。
あれがかなり良くてさぁ。
まとまったら本にならないかなぁ・・・・
ここだけスクラップしてとってあるんだけど
前にこのシリーズで出た澤田美喜や和宮、下田歌子
ナイチンゲールにピアフやサガン。
これを読みたいがために、ORBISを時々買うと言っても
過言ではないねぇ。
さて、この本。
今回は
・管野すが
・福田英子
伊藤野枝
金子文子
九津見房子
川島芳子

川島芳子を除いては、明治〜昭和初期の世の中では
危険思想であった社会主義活動に燃えた女性達。
(川島芳子は…何がしたかったんだかワカンネ。面白いけど)
管野すがは、死刑。
伊藤野枝は、虐殺。
金子文子は、獄中で首吊り
川島芳子は、銃殺。
という、今までの本の中でもおだやかな死に方してない人たち
大集合、といったかんじ。

実際、彼女達が何をしたか。
現代に生きているわたしには、わからない部分も多い。
何故、そのくらいのことで捕まるの?
何故、そのくらいのことで殺されるの?と思うこともある。
基本的に彼らの活動は、雑誌発行や講演、
これらもしょっちゅう発禁されたりしてるしなぁ。
すがや文子は、天皇を暗殺する計画をたてた、ということらしいが。
でもその計画ですら粗漏だ。
…不敬罪っていうのがあるのかね。
なんか適当に逮捕したりされている気もする。

最初、社会運動を始めた男達は、
あちらこちらから活動資金と称してお金を調達する。
それが、彼らの主義を載せた雑誌発行や講演のような
活動に使われればいいけど、
毎晩の飲み代や、花街での散財。そして女にだらしがない。
それに福田英子なんかはよくキレている。
こういうお金をこんな使い方するのは
今も昔も主義も何も関係ないのかねぇ。
幕末でもそういう人間はたくさん居た。
自分で働いて手に入れたお金じゃない、
不相応な状態で堕落してしまう、というところだけ見れば
内田春菊の書く男とも同じかも。笑

結局、皆を平等に!という社会主義の中に
女性は組み込まれなかったのかもしれない。
もちろん、彼女達の名が残っているということは
論の是非はともかくとしても、先達ではあるんだろうけどね。

とは言っても、
彼女達は決して女を棄ててはいない。
むしろ、当時だったら後ろ指さされたであろうほどの
魔性の女っぷりを発揮する。

管野すがは、荒畑寒村と幸徳秋水を手玉にとったし、
伊藤野枝は、辻潤から大杉栄を渡り歩く。
金子文子は、薄幸の身だったけど、その激しい男遍歴を堂々と発表した。
福田英子も、離婚と再婚を繰り返す。
川島芳子は、男装の麗人として数々の男を翻弄した。

みんなフェロモン溢れてたのがおもしろいな、と思ったよ。

ちなみに
管野すがは「遠い声」。金子文子は「余白の春」というタイトルで
寂聴さんが本を書いてます。
野枝は「美は乱調にあり」だね。
繰り返し出てくると、すごい親近感…


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瀬戸内寂聴(晴美) | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

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この記事に対するコメント

たぶんね。社会主義活動に燃えるような人達は、心身ともにエネルギーに満ち溢れていたのだと思う。善悪は別としてね。
そんな状態だったので、あり余ったエネルギーは、本能のおもむくままに、男にふりむけられると(笑)
もっと想像をふくらませれば、躁状態の人達だったのかもしれない。ある意味、病的な性格の持主だったと。
僕は、歴史に名を残すような人達は、多かれ少なかれパラノイアの傾向があるのだと考えている。だから、子供達が「伝記」などを読んで、そこに書かれている偉人を、自分の生き方のモデルにするのは、一種の危険性を含んでいると思っている。偉人と呼ばれる人には、一般人の真似できない要素が必ずあるものだからだ。

おっと。気付いたら話が飛躍していました。失礼、失礼。
デミアン | 2005/07/06 8:51 PM
あ、デミアンさんが(略

確かにそのとおりだと思う。
冷静に理路整然としているわけじゃない。
もう弾丸のように突っ走ってるもの。
あと、やっぱり男の影響って悲しいかな多いんだよね。
男子は多分、理想を掲げて
女子は、その理想に共鳴するんだ。
それは過去のトラウマなのか、恋なのかは
ひとそれぞれなんだけど。

>子供達が「伝記」などを読んで、そこに書かれている偉人を、自分の生き方のモデルにするのは、一種の危険性を含んでいると思っている

子供が読むような「伝記」には
都合の悪いことなぞ書いておりませんえん。
いいとこどりで。
ま、芸術家やアーティスト?なんかが
破天荒な生活をして…だから俺もそれを目指して…みたいな話は
三浦綾子の「ひつじが丘」にあったなぁ。
見習って暴れるんだけど
実はそんなに好きじゃなかったんじゃないか?みたいな。ははは。
うたぎく | 2005/07/07 11:10 AM
(略・・・・・・(-_-;)
デミアン | 2005/07/07 10:47 PM
デミアンさん、いろんなことに考え深い方やと思うのよー?
デミアンさんのブログには
こちらの調子で書き込めないくらいに。笑
飛躍上等!
略したのは、愛嬌で。笑
うたぎく | 2005/07/08 9:20 AM
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