地味な女子の読書とか映画とか。

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吉屋信子:自伝的女流文壇史

4122045290自伝的女流文壇史 改版
吉屋 信子

中央公論新社 2005-05


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若くして文壇に出た著者が、ながい作家活動の間に遇った女流作家十人の肖像を、折々の微かな表情をみごとに捉え、追慕の情細やかに描きつくす「女流文壇側面史」。

この本に出てくる女流作家は以下の通り
田村俊子
岡本かの子
林芙美子
・宮本百合子
・三宅やす子
真杉静枝
・長谷川時雨
・矢田津世子
・ささき・ふさ
・山田順子
吉屋信子に関しては
徳川の夫人たち」もあるし、
近頃じゃ、嶽本のばらちゃん(乙女のカリスマ…)が
彼女の少女小説を復刻させたりしていますね。
静かにブームなのかしら…

この本が出版されたのが昭和30年代後半だったこともあって、
後の彼女達の評伝には必ず参考文献として出てくる本。


だから、田村俊子・岡本かの子・真杉静枝・林芙美子・長谷川時雨に関しては
読んだことのあるエピソードが多かったなぁ。
ま、当たり前なんですけど。
作者の吉屋信子のエピソードに関しても
おせいさんが「夢はるか吉屋信子」という評伝を書いているので
あちこちに読んだことあるようなシーンが…

この本は「文壇史」と書いてあるけども、
基本的には吉屋信子から見た、彼女達の姿だ。
そこには、どんな作品を書いた、どんな生活を送った、
そういう事実は関係ない。
彼女が見た、彼女達の印象。

その中でも群を抜いて面白かったのは
岡本かの子と林芙美子。
このキャラは面白い。
貧乏からたたき上げてきただけあって、
蓮っ葉なキャラクター。
そして、面倒見のよい姉御タイプ。
だから、過剰なまでに煌びやかなタイプの岡本かの子と
作者の吉屋信子、3人で車に乗っているシーンなんて
普通に現代でもありえる会話だ。

岡本かの子の家の前で、
老婢がずーっと立って彼女を待っている。
車だし、当時は電話なんかの連絡手段もないから
その老婢は、いつ帰ってくるかもわからないかの子を待っていたことになる。
それに気づいた信子がそれを告げると、
かの子は
「愛があるからよ!彼女(老婢)はわたしを愛しているのよ!」と言って
車を降りていった。
その後、そのかの子の口調を、芙美子は大げさに真似て
ゲラゲラと笑う。

この二人はほんと、リアルで見たかったと思う。

作家デビューする前の信子、駆け出しの頃の信子。
作家として落ち着いた頃の信子。
それぞれの信子の前に現れた10人の女性達は、
あるときは、信子の人生を変え、感性に刺激を与えたりしたのだろう。
なんかね、そういうのっていいよね。

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この記事に対するコメント

ところで、「座右の諭吉」は突っ込みどころがないっすかね〜?
確かに、面白くてしょうがない!っていうほど、面白い本ではなかったけれども・・・。
デミアン | 2005/08/10 10:49 PM
心のナイフを研いでいる間に
内容忘れそうで。笑
今、もう一度ぱらぱらと読み直してる。うげげ。
帰省前にアップできるかなぁ…
うたぎく | 2005/08/11 9:11 AM
私も吉屋信子さん大好きです!吉屋信子を知ったのは今年やった昼ドラ「冬の輪舞」で知りました。以来、吉屋信子の本を探して「あの道この道」「良人の貞操」を読みました。
私が紹介したこの作品を是非紹介して欲しいです。お願いいたします。
さおり | 2005/08/11 6:37 PM
渋いね。笑
「あの道この道」は文庫で出てたね。
…読んでないけど…
吉屋信子で、書いてなくて手元にあるのは
あと「安宅家の人々」かな。
「良人の貞操」はどこで手に入るのやら…
よ、読んだら書くね。
長い目で見守って…
うたぎく | 2005/08/12 10:49 AM
うたぎくさん
こんにちはぁ〜。またまた来ましたよぅ。
吉屋信子の小説はまるでコバルト文庫に出てる今野緒雪の「マリア様がみてる」の元祖のだと思うんです。
うたぎくさんはどう思いますか?話変わって、「良人の貞操」紀伊国屋で注文してゲットしました。売り切れでも注文すればすぐゲットできます。本は上下の二巻です。
うたぎくさんのために簡単なあらすじを紹介しますね。
舞台は昭和初期の東京の上野桜木町。
当時、姦通罪があった時代。もち、不倫なんて現在より許されなかった時代。
家庭と夫のために懸命するヒロイン・邦子。真面目で高給取りの石鹸工場で働く夫・信也。病で亭主を亡くした邦子の女学校時代からの親友・加代が登場し、九州で炭鉱で働いていた信也の兄で加代の夫の急死で兄の葬儀に駆けつけるため九州に行った信也は美しい加代に会う。仕事を探すため加代が上京してくる。邦子と信也はそんな加代の世話をする。
月日が経ち、いつしか信也と加代が不倫関係になり、後半で加代が信也の子供を身ごもり、男の子を産み、その子供を邦子がその子を自分の子として育て、男の子を産み落とすと加代は愛する信也を忘れるため別の男と再婚してマニラに去る。
うまく説明できなくてわかりずらいけど、こんなストーリーです。
さおり | 2005/08/13 9:25 AM
うたぎくさん

長い目で見守るから焦らないで下さい。待ってるからね。ねっ。またカキコします。
さおり | 2005/08/13 10:58 AM
は、ははは…
うたぎく | 2005/08/16 10:38 PM
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