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柳美里:フルハウス

4167621010フルハウス
柳 美里

文芸春秋 1999-05

おすすめ平均

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「家を建てる」が口癖だった父は、理想の家族を夢みて、本当に家を建ててしまう。しかし、娘たちも、十六年前に家を出た妻もその家には寄りつかなかった。そこで、父はホームレスの一家を家に招き、一緒に暮らし始めるのだが…。第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞受賞の表題作のほか、不倫の顛末を通して家族の不在をコミカルに描いた「もやし」を収録。



夢の中の世界だ。
 多分、人は「純文学な人」「大衆小説(?)な人」「少女マンガの人」や「少年漫画の人」が
いるんだろうなぁと思う。
江国香織の人もいれば、吉本ばななな人もいる。
まぁひょっとすると「ミステリーな人」もいるかもしれないし。
「時代小説」みたいな人はいるだろうな。

そんなことをぼんやりと思った。

「フルハウス」も「もやし」も、夢の世界のようだ。
I have a dreamの「夢」じゃなくて、夜中に見る夢。
夢の中では、どんな理不尽な設定もアリだ。
それが目の前で繰り広げられる。
まともに考えたら有り得へんやろ、というストーリー展開も
当たり前のように受け入れる。
つか、そもそも「一富士、二鷹、三なすび」がでてくる夢って
意味不明で怖いし。笑

そういうかんじの話。

ただし夢の世界ではないから
唯一正気(多分)の主人公の目線で語られる。
それが不自然な空間の歪みになる。

出てくる人間、出てくる人間、たぶんおかしい。狂ってる。
誰も住まないマイホームを建てる父親。
そこに転がり込んで、我が物顔に振舞う、見知らぬ家族の不可解さ。
(特に夫が怖い。いきなり庭に池作ろうとするし)。
「もやし」に出てくる、不倫相手の妻も怖い。
いきなり電話をかけてきて通販商品の説明をまくし立てたり
押入れや靴箱でもやしを育ててるし。
お見合い相手の男の母親も怖い。
占いで見合いの成否を決めるなんて。

なぜ、主人公がその場にいるのかわからない。
正気の人間のはずなのに、その歪みから出てこれない。
何故か、歪みの中の人間達とリンクする。
弱さや、ずるさや、そういう部分が響いてしまう。
それが多分、「純文学」な人間なんだろうなぁ、と思った。
まぁ、ギリギリ正気かな?ってくらいで
あんまり近くに居て欲しい人物でもないけどな。笑


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この記事に対するコメント

いやーん、なんか、今日のこのうたぎくさんの出だし、い・い・なぁ。
うーん、「純文学な人」「大衆小説の人」「少女漫画の人」etc・・・って言い得てるぅー!周りの人をそういうカテゴリーに当て嵌めてみると面白い。当の自分自身は何だろ?笑 自分ではわからないモノなのかもね。

『正気の人間のはずなのに、その歪みから出てこれない。
何故か、歪みの中の人間達とリンクする。
弱さや、ずるさや、そういう部分が響いてしまう。』これ、すごく深いねぇ。
こういう人、ほんと決して近くに居てほしい人物じゃないにもかかわらず、こんな男(よく小説とかに出てきそう、確かに)に無償に
惹かれてしまう気持ち、私、あるかも(笑)。ここでは柳美里自身なんだろうけど。
透子 | 2005/08/31 8:33 PM
フルハウスいいですよねーーーー^^大好きな一品です^^最近小説にこりだしてまーーーす^^
月あかり | 2005/08/31 9:15 PM
★透子さん

まぁ、同じ事象を目にしたときに
どう感じるか…という話だけど。
作家だったら、どう料理するかだよね。
あとその事象を引き付けるかどうか。
類は友を呼ぶ、というか
共感しそうな人間に人は自然と引き寄せられるのかもしれないし、なぁ。

えー、透子さん、そういう男に惹かれるの?
でもこの「もやし」の中に
あの東ユタカがモデルなんだろな、という人がちらりと出てきて
こういう人はいいなぁ、と思った。
あ、私もか…(遠い目


★月あかりさん

はじめまして。
コメントありがとうございます。
大好きな作品なんですねー
小説に凝りだしてるんですね。
他に、面白い本などあったら教えて下さいな♪
うたぎく | 2005/08/31 11:04 PM
>「夏休みの読書感想文」で検索かけてきた子供たちよ。
>自力でがんばれや。参考にはならんぞ?

確かにそうだな(笑)
不倫を取り上げた小説について、読書感想文を書いていったら、先生はなんと言うのだろうか?
デミアン | 2005/09/02 6:36 PM
学校の休みの終わりごろになると増えるの。

つーか、今の子って、天気予報もネットで
調べられるし、
ちょっと手抜きすぎやしませんか?
わたくしは日本の未来が心配ですよう。
課題図書があると思うんだけどなぁ…
学校で買わされるの。

ま、今んとこ
学校の課題図書になりえない本ばっかりなので
大丈夫かな。笑
うたぎく | 2005/09/04 3:48 PM
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柳美里『フルハウス』(文藝春秋 1999) 評価:★★☆☆☆ 負のオーラがもわもわ立ちこめてる本書です。 もうオーラの泉に出たら黒い水がごぼごぼ沸いて出そうなくらい、なんか陰惨として嫌なんだよなぁ。 結構ずっしりとくる話です。 *ストーリー* 短
フルハウス | のほほんの本 | 2006/05/30 6:53 PM
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