地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
<< November 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | permalink | - | -
<< 森まゆみ:昭和快女伝 恋は決断力 | main | 瀬戸内晴美:ゆきてかえらぬ >>

林えり子:この結婚

4167679493この結婚
林 えり子

文藝春秋 2005-08-03


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


九鬼隆一、益田孝、伊藤博文に小林一三、岩野泡鳴。近代日本史に名を残す著名人たちが、私生活で見せる赤裸々な姿とは。世間が愛憎劇の行方を見守る三角関係、高名成す夫の陰でひっそりと息絶える妻、旧弊を廃し新しい結婚を追及したために陥る激しい混沌。70の結婚エピソードを通して浮かび上がる、日本人の結婚観とその妙味。


あの人もおうちに帰ったら。
想像してたのより、かなーり面白かったっす。

上の紹介文に出てくる人々にイマイチぴんとこなくても。
伊藤野枝川上貞奴岡本かの子平塚らいてう武者小路実篤に、
北原白秋。
たくさんの有名人たちのゴシップ。
そして、今の有名人達の恋愛事情と同じように、
彼らの話も、次々とつながっていく。

野枝や、貞奴。白秋なんかは小説や評伝にもなっているけれど、
そこには、彼らの恋愛以外のエピソードもある。
でもこの本に関しては、そのあたりはさらりと流し、
当事者の夫婦どうしの力関係、その恋の行方。それのみに注力する。

ひとつの世界観を作り上げるために、
お客さんの目の前で、奥さんと布団の中でいちゃついた男。
酔っ払ったあげくに妻を殺してしまった政治家。
作家の卵を売れるまで支え続けた女に
一人の女をとりあった兄弟。
結婚式をあげた次の日から別の女と温泉旅行に出かけた男。

ひとつひとつのエピソードは本当に短いし、
出てくる人間の半分はよく知らなかったりするんだけど
結婚、という人間性の強く表れる題材であるせいか
キャラの面白さが際立っていく。
宮武外骨なんて、知らなかったけどすごい興味深いキャラだ。
南方熊楠も。調べないと!笑

まぁ、強いて言うなら、
辻潤が出てくるなら、無想庵と宮田文子も欲しいし
武者小路実篤が出てくるなら、真杉静枝ももう少し出てて欲しいし
荒畑寒村や、菅野すがも欲しいし。
谷崎潤一郎だっているし太宰や有島武郎もめちゃくちゃやりよったし。笑
それより、あの宇野千代さんを忘れていませんか?
…とか思っちゃうんだけど。
この本、2冊の本から抜粋してるのね…。
そこから抜け落ちたエピソードも気になるじゃないか。
他に誰が載ってんだろう。

昔は姦通罪が!女は不自由に!そして明治の男は…!なんていうけど
それを飛び越えて動く人というのはやっぱりいて。
しかも、著名人にそれが多いっていうのがいいなぁ。
それが彼らの高尚な意識から生まれた行動だとしても。
行き当たりばったりな行動だったとしても。
決して命とりにはならなかった。
今、学者やら芸能人やらがこんなことやったら、命取りだよ。笑
そう思うと、現代って自由に見えて不自由なのかもしれないよね。
(有名人において、の話で庶民のわたくしたちが二股かけようが
 何しようが大勢には影響ないわけだが。ははは。
 それにしてもあの自民党の刺客の女性はどうなることやら。
 話としては面白いんだけども、物語性は薄いんだよなぁ)

それにしても、この本の後ろに載せてある参考文献のすごいこと!
こんだけ参考にしつつ、この短さのエピソード!笑
その分だけ、ぎゅっと詰まってんのかな。このわかりやすさは。

人気blogランキングへ
作家別「は」行 | permalink | comments(6) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

- | permalink | - | -

この記事に対するコメント

お久し振りですm(_._)m
最近「結婚」という言葉にすごく敏感になっていまして、思わずコメントしました(^-^;
最近、男心もわからなければ女心もわからない様な状況でして。本も恋愛系はさっぱりだったので、勉強も兼ねて(?)色々読んでみたいと思いました。
それにしても、「今月買ってしまったものー」はとってもセンスのよさを感じます(*^_^*)毎月何冊かつられて買ってしまいそうになってました。
komomo | 2005/09/08 7:11 PM
komomoちゃん

お久しぶり〜
結婚、そろそろ敏感なお年頃に。わたくしも。

>男心もわからなければ女心もわからない様な状況

何事よ?笑

今月はね、最後の1冊以外は装丁も妙にお洒落にそろってしまいました。
ま、22日には京極堂が追加されますが。笑

うたぎく | 2005/09/08 11:02 PM
うたぎくさん
先日は、あちきのブログにきてくれてありがとうね。
また、写真追加したよん。
今度こそ・・・です。(笑)

最近、結婚について考えること多発。
そういう妙齢なのでしょうか。
実在の人物のゴシップについてはいままで疎遠だったけど、なんだかうたぎく氏のコメントみてたら読みたくなってきた。
さすが、上手いですね♪
achaco | 2005/09/09 9:47 AM
achacoちゃん

見たv
いいなぁ、なんかみんな普通(?)の
ちゃんとしたお嬢さんってかんじで・・・ブツブツ

夫婦のあり方、について考えるよねぇ。
共働きだろうが何でもかまわないけど
こういう夫にしっかりついていくっていうのもひとつのあり方だと思うしなぁ…
ま、わたくしにとっては空をつかむような話なんですけど。泣
うたぎく | 2005/09/10 12:55 AM
普通??(笑)
普通そうでした??

そそう、夫婦のあり方なんだけど、周りで共働きで子供もいて、上手くやりくりしてるモデルケースを知らないので、やっぱ、怖いのよ。
ちなみに、うちの親はオカンが主婦だったので・・・。
ま、私も結婚なんて、まだまだ遠い気がしますけど、このままずーっと遠いのも寂しく思えるようになってきました。
かといって、行動にはなにも移していないところが、ダメなんでしょうけど。
achaco | 2005/09/12 3:53 PM
>周りで共働きで子供もいて、上手くやりくりしてるモデルケースを知らないので

いや、普通に無理だから。笑。
いるとしても、公務員だったり
パートだったりするんじゃないかなぁ…。
それか自営か。
子供が一人とか、
両親が近くに住んでるとか。
つか、昔は共働きだったらやりくりする必要もなかったのかもねぇ。
でも、今の状態じゃとても無理ですわよ〜
どこかで妥協しなきゃねぇ。
スーパーウーマンじゃないから…。

要は協力してくれる旦那ですよ。旦那!


うたぎく | 2005/09/12 10:31 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://utagiku.jugem.cc/trackback/311
この記事に対するトラックバック
BlogPeople
■古本市場■