図らずも「
composer」でクラシックを
音楽の授業以外でまっとうに聞きまして
そこから、神の啓示(?)のように平野啓一郎などを読んでみたわたくし。
いやん、時代の最先端?
ま、口にする言葉は「最近、西洋文化に興味があるの」、と
まるで文明開化のようですけれど。
西洋文化っつったって、カタカナにちょっと慣れた、とか…
そういうレベルで…
今まで鎖国状態で…
あ、それから今、京都ではルーブル美術館展やっておりまして。
7月くらいからやってたんだけども
炎天下の中並ぶ気力なんて持っておりませんでしたの。
涼しくなったし行こうかなー。
この「葬送」に出てくる、ドラクロワの絵もあるの。
ま、前置きが長く…。
「
日蝕」や「
一月物語」のように、
やたら難しい漢字を多用しない形の長編小説。
作者本人は「19世紀の小説手法を使った」とか仰ってますけれども
19世紀の小説手法を知らんわたくしにとってはどうでもよくて…(遠い目
主人公は一人ではなく、
もちろん、ショパンやドラクロワ、ジョルジュ・サンドが
中心ではあるけれど
彼らに関係する多くの人々の感情や思惑が
次々と洪水のようにあふれ出ていて…
名前だけだと男か女かもわからず…
「彼」とか「彼女」というような代名詞が誰を指しているのか
なかなか掴めず…orz
ま、下巻になるころにはなれましたが。←遅
つまりはさー、あれでしょー。
ショパンが付き合ってたサンド夫人の子供たち(ってもみんないい年)の
仲の悪さがやがて、ぐっちゃぐっちゃになって
そこに悪徳な彫刻家がサンド一家の財産を狙って娘婿として乗り込んできて
みんなが「その男には注意しなよー」と言ってんのに
サンド夫人は一切聞かず、
挙句の果てに、ちょっと首を突っ込んだショパンを
手ひどいやり方で振っちゃう…と。
上巻はそんな話でおけ?
と書くと、昼メロみたいなんですけど…
(愛憎と昼メロはセットです)
そんな中で、ドラクロワが常に抱く
残された時間についての焦り。
ドラクロワやショパンが、人に会って話をする度に抱く
相手や自分に対する異常なほどの気遣いっぷり。
(本当はあの話をしたいんだけど、相手の様子を見ながら
やがて話せないまま…とか。
思い切って話してしまったけど、自分の悩みを相手はどう思ったの…
とか…病気になるぞ、お前ら)
なんとなーくわかるなぁ、と思う。
作家は常に、登場人物の口を借りて
自分の考えていることを語らせたりする。
平野啓一郎も、なんか色々考えてんだろうなー
ドラクロワの思う
「下絵をして色を塗って…という時間すらもったいないと思う。
今、頭に浮かんだ光景がすぐに絵として現れたらいいのに!」
という気持ち。
あーーわかるぞーー。
わたくしも、電車に乗ってるときとか
自動筆記状態でここに文章が出てくればいいのに!と思うもの。
(ちょっと違う?)
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この記事に対するコメント
堅苦しい音楽史の本は催眠術を使って私を夢の中へ誘うので却下なので、
小説とかで何かないのかなーとか、最近思ってる私。
でも、「実在した音楽家が出てくる」ではなかなか検索できないしねぇ。
早速読んでみますわ。でもこれ、哀しいお話?
うたぎく姉さん、じつに私にとってタイムリー。うふ。
では。
うーん、音楽史、という話ではないなぁ。
19世紀のパリがどんなかんじだったか?
というのはわかると思うけど。
むしろこっちの方が眠気誘うかも。笑
文章になれるまでに時間がかかるから。
このあと二部に続くので
まだちゃんとした感想かけないんだけど。泣
ごめんよう…西洋史もクラシックも超初心者なので…
あ、私も西洋史もクラシックも超初心者ですわよ。
そんなあてくしは
「3日でわかるクラシック」(ダイヤモンド社)を購入してみました。
あと、3,000円のクラシックベストも。笑
3連休に届く予定なので
がんがって勉強するー。
良かったらまた教えるー。