地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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三浦展:下流社会 新たな階層集団の出現

4334033210下流社会 新たな階層集団の出現
三浦 展

光文社 2005-09-20

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「いつかはクラウン」から「毎日100円ショップ」の時代へ 
もはや「中流」ではない。「下流」なのだ

「下流」とは、単に所得が低いということではない。コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、つまり総じて人生への意欲が低いのである。その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。そして彼らの中には、だらだら歩き、だらだら生きている者も少なくない。その方が楽だからだ。(「はじめに」より)
「下流社会」とは具体的にどんな社会で、若い世代の価値観、生活、消費は今どう変わりつつあるのか。マーケティング・アナリストである著者が豊富なデータを元に書き上げた、階層問題における初の消費社会論。


こんなマーケティング嫌だぁ(ノД`)・゚・
日本という社会が、一部の金持ちと、多くの貧民(笑)が構成する社会に
なりつつある、そしてその一部の金持ちにやさしい社会になりつつある。
こういうことは森永卓郎の「年収300万円シリーズ」でも
書かれておりました。(もう2年も前かよ!)

2年前にあの本を読んで、「年収300万の時代がね!」と
壊れたように喋っているわたくしを尻目に優秀な友人達は
次々と一千万プレイヤーになりつつあるのですが…
不思議だよねぇ。
人って自分は死なないと思うじゃない?事故とかあっても生き残れるとかさ。
それと同じで、自分は絶対落ちないと思うのね。
能力の問題以外に、心身の病とか、諸事情で
いつまでもそうとは限らないのでは…?と森永氏も本で書いてあったけど
絶対、自分が該当するとは思わないよね。笑
その自信はお前らどっから?

と当時は思っていたんだけど。
例えば20代後半、わたくしくらいの年齢ですでに役職ついてたり
下手したら支社長とか専務とか(!)
そうじゃなくても、年収がうちの部長クラス(笑)に既になってるって人は
あとは、その上の階層でくるくる回っていくんだろうなぁ。
とも最近思うようになりました。そういうシステムなんだよね。
そういうふうに出来てんだ。世間のシステムって。
自分で書いてて、目が泳ぎがちですが。

という階層が一つ。
そして、どんどん増えていく低所得の層。
フリーターやニートとカタカナに誤魔化される類の人々から
ひょっとすると中小企業で地味に働くわたくしのような人間すら
飲み込んでいきそうな波。
まぁ、年収300万以下の人々ですわな。

それがどんどん二極化していくシステムについては
年収300万」の本の方がわかりやすいので割愛しますが。
(「ラテン化しよう」って発言はなんか変だとは思うので
 彼の提案はさておいて、だが)

この本に載ってる上流(なんか意味が違う気もするが)と
下流の人々のインタビュー記事が興味深い。

ミリオネーゼの女性と
フリーターやギャルの女性の話は
もう共通点がないのね。笑
ミリオネーゼ側は
「子供はハワイのサマースクールに通わせて」とかほざいてるときに
ギャルは「子供の教育とかあんま考えてない」と言う。
この当事者の女性達はまぁ好きにやればいいとは思うけど
やがては生まれてくる子供たちまで、自然と二極化していく。
わたしが上で書いたエリートの構造が
もう社会の構造になってってるんだよね。
上は上で代々まわっていって、下は下でまわっていくという。ははは。
そして下の人間が上に登れるような方法は日々失われていく。
(公立の学校が荒れてたり、大学の費用が高くなったりね)
生まれてくる時点で既に平等でもなんでもないんだもんなぁ。

そして、彼らの精神構造すら違う。
エリートな人々は、まっとうなものを好む。
車ならBMW。時計はロレックス。
流行っているものは一通りチェックする。
ベタだけど、そのベタさが象徴するような世界だ。
それ向けに、高所得者向けのマンションや車(レクサスとか)など
高級品を売る、というのは最近よくある手法ですが。
逆に下流民族は、「自分らしさ」とかほざいている。
その「自分らしさ」が何なのかもわからないままね。
怖いよう。
(「自分らしさ」とか女子高生とかが大好きだった
 宮台真司のゴシップは必見でございますよ)

下流の民の話も覇気がないなぁと思うけど
だからといって、上流の人々の話も魅力があるか?と思うと
腹立たしいけどありきたり臭い。
それが怖かったりする。
お互い、それぞれの環境を疑いもせずに受け入れてるだけのような?

もちろんどっちがいいとか悪いとか、
これは収入から見ただけの話だし、人間性…というわけでもないけど
総じて、下流の民の方がひきこもり度が高かったりするんだよなぁ。
時間の使い方が違うんだよねぇ。
高所得者の方々はインターネッツ遊びなんてそんなにしないらしいよ!

この本の対象としているのは関東地域(一都三県)の話で
その中でも都心と郊外について言及されている。
これが日本全国に広がれば、すっごいつらい話になりかねないよねぇ。
田舎に生まれた時点で下流決定★とかさ。

わたしは田舎で育って、一応都会(京都は田舎だと思うが)に住んで
思ったのは、その土地の条件によって選択肢は左右されるな、ということ。
例えば、関東に住んでて海外行こうと思ったら
成田からぴゃっと飛んでいけばいいだけの話。
だけど、東京や大阪から離れた田舎に住んでいたら、
まず、近くの飛行場まで行って、
そこから成田や関空に飛ばなきゃいけない。
かかるお金は、成田直行コースに比べたら
下手すれば倍以上かかるんだよねぇ。
(ちなみに海外旅行は、関空発より成田発の方がかなり安い。何故。)
もちろん、「そんなのやる気になれば!」と思わなくはないけど
その瞬間のジャンプに要する力(資金や精神力やきっかけ?)は
全然違うと思うんだわ。
だから、高校の頃、夏にホームステイ行く子なんて
学年に一人や二人だった。(400人くらいいたんですけどね)
そういうことすら思い浮かばないことだってあるんだよなぁ。

わたしは今でも、
「あー、なんで実家が都会じゃなくてあんなとこにあるんだよ」と
1週間に1回くらいは思いますからね。

ま、それはさておき。
ここに載っている小話が面白い、とはさっきも書いたけども。
日清の社長がさ。
「これからは高所得者対象の高級カップ麺も大事だが
 低所得者用の100円以下のカップ麺も力を入れていきたい」
なんて宣言するのよ!
わぁん!怖いよう!
どんな世の中なんだよーーー!!


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この記事に対するコメント

この本は読んでいませんが、当たり前のことを当たり前に書いているだけじゃないの?

二極化は既にかなりの勢いで浸透してきているから、現実は現実として受け止めて、その上で自分はどうするのかを決めなければいけませんね。

会社内でいえば、今までは正社員とパート(or 契約社員、派遣社員)で二極化されてきた。今後は正社員の中で二極化が起こります。いや、これも既に起こっているのだが。

この二極化に関して、様々な意見があるのは承知しているし、それは自然なことだとも思う。しかし、善悪はともかくとして、自分がどちらかに吸収されてしまうという覚悟は必要ですね。
仮に「二極化は良くない!」といくら叫んでも、それで社会が変わるわけはない。僕らは学者じゃないのだから、まずは自分のやるべきことや、できることを一つずつやっていくしかない。

最後に「勝ち組」になる人が共通に持っている性質は、大きな欲を持っているということです。頭の良さとはちょっと違いますね。
大きな欲があるから、勉強もするし、よく働きもする。結果として多くの仕事「量」をこなすことになる。量をこなせば、自然に何を為すべきか、どうやれば成功するのかを瞬時に判断することができるようになる。

人間の社会なんて泥臭いものだと思いますよ。
デミアン | 2005/10/27 8:52 AM
デミアンさん

いや、もちろん「資本主義」にのっとれば
当然といえば当然の話なんだけどね。
あ、そうか。
多分「上にいると思ってる人」は
当然だと思うだろうし
「無自覚に(?)下にいる人」は
関心がないんだと思う。こういう話。
中の下くらいのわたくしめは
「いやーん」と思い、右往左往するわけだ。笑
やだなぁ、こういう本のマーケット対象だ。

たださぁ、社長がさぁ、豪勢な社長室の革張りのソファに座ってさぁ
>低所得者用の100円以下のカップ麺も力を入れていきたい
なんて言うの、想像したら怖いっつのー。
もちろん、これはわたくしの第一印象の話で、
マーケットとしてみていることは承知しておりますが。

アメリカのハリケーンの被害のように
やがて低所得者は、そういう地価の安いところに流れていってさぁスラムみたいになって
安い食べ物食べてさぁ。
アメリカみたいに人種や民族、
昔の世界みたいに身分なんかに逃げられないんだもんなぁ。
どっちもね。
それがちょっと気持ち悪いなぁと思いまして。
それが
「あの人達は努力をしなかったから」と片付けられちゃう世界ってなぁ…。

で、そういう人たちっていうのは
金持ちや政治家なんかは偉すぎて(?)
責められないんだよね。
だから身近な公務員とかさ、そういう人を
パッシングしちゃうんだよねぇ。


どうでもいいけど、
最近の新書って
なぜ新書?というか
わざわざ本にすることか?とか。
新書棚を見てて思いましたよう。



うたぎく | 2005/10/27 7:04 PM
あまり難しく考えるなよ。難しく考えてばかりいると、ノイローゼになるよ。

ノイローゼになれば、このブログの更新頻度がさらに悪化し、人気blogランキングの順位が落ち続け、いつしかこのブログの存在は忘れ去られてゆく・・・・。

どうだ?オソロシイ未来が見えてくるべ?だから、暗い話題はサラリと忘れることが大切なのじゃ。


ところで、最近の新書についてじゃが、たしかに新書らしくない新書が増えておるな。
出版社の人間が、どうしたら売れるのかと無い知恵を絞って考えた結果がこれじゃろう。
彼らにも「生活」というものがある。大きな心で見逃してやろうではないか。
デミアン | 2005/10/27 10:11 PM
あまり難しく考えるなよ。難しく考えてばかりいると、ノイローゼになるよ。

ノイローゼになれば、このブログの更新頻度がさらに悪化し、人気blogランキングの順位が落ち続け、いつしかこのブログの存在は忘れ去られてゆく・・・・。

どうだ?オソロシイ未来が見えてくるべ?だから、暗い話題はサラリと忘れることが大切なのじゃ。


ところで、最近の新書についてじゃが、たしかに新書らしくない新書が増えておるな。
出版社の人間が、どうしたら売れるのかと無い知恵を絞って考えた結果がこれじゃろう。
彼らにも「生活」というものがある。大きな心で見逃してやろうではないか。
デミアン | 2005/10/27 10:22 PM
ふかわ&TBありがと。何故に京都。

>このブログの更新頻度がさらに悪化し

「さらに」ね。さらに…。

うたぎく | 2005/10/28 11:37 PM
>ふかわ&TBありがと。何故に京都。
ふかわ?なんじゃこの言葉は?聞いたことがないのだが・・・。
京都の写真を使ったのは、アメブロで新しく出したスキンの中の一つにこれがあって、なかなか良い感じだな〜と思って、使ってみることにしたのだよ。でも、京都がどうとかという意味ではないよ。

>「さらに」ね。さらに…。
自分に都合の悪い話はサラリと忘れよう!
デミアン | 2005/11/01 10:41 AM
デミアンさん。

ふかわ、とは。
2回同じことを続けて言うふかわりょうの昔のネタ。重複投稿の場合よく使われる某掲示板用語。
ごめん、消すよぅ。笑

一日のアクセスが10件(うち9件は自分)とかでも
まぁ、事情が許せば続けるとは思うが
やっぱモチがあがらないかしら?

皆様の!コメントが!
明日のわたしの活力です!



うたぎく | 2005/11/01 10:15 PM
どうも。この本的に上流か下流か、と言われるとすごい勢いで後者のSLASHです。

読んだんですが。

まあきょうびの階層ってのはこういう形で現れてるんですね。多くの日本人がなんとなく感じていたこと(例:ヤンキー=早婚、金持ち女=巻髪)をマーケティング的にいうとこうなるんだな、ってのがおおまかな感想です。
あと現代日本人が思い知らされている「教育に金をかけられる家でないと階層上昇は無理」という現実がこの本でもこれでもかこれでもかと語られていて田舎の県立高校卒としてため息が出ることしきりでありました。私立中学受験、なんて私にとっては発想もできない成層圏の話であったですよ。都会は怖いところや・・・。

ま、ただ私の知るある読み巧者はこういう↓こと言っててこの本内容を鵜呑みにはできないんですけどね。
http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A187EW1SNGM2FV/249-1320549-1711557

やや唐突ですが思い出したエピソードがひとつ。澁澤龍彦は東京の滝野川小学校という小学校卒なんですが、昭和初期のこの小学校にはさまざまな階層の子が集まっていて澁澤(超おぼっちゃま)はあまり勉強ができない貧しい級友が捕まえたトンボをもらってそれを標本にしたことがあったそうです。「昨日のトンボ、もうコンチュウにしたかい?」なんて言われたそうです。なかなか美しいエピソードですが今の東京じゃちょっとあり得ない状況でしょうね。金持ちの家の子はさっさと私立小学校に行っちゃうでしょうから。
SLASH | 2006/01/29 6:56 AM
そうよね…。
基本的にこの本の調査対象が首都圏だから余計に。
高校までオール公立のわたしにも
わからない世界であることよ。笑
私立ってヤンキーが行くとこやと思ってたもん。わはは。

実際にマーケティング的観点から見ると
あんまり説得力はないのかもしれないけど
漠然と思っていることを「これでもか!」と不安を煽るような本ではあるよね。
先週の週刊ダイヤモンドもそうだったけど。
首都圏の中で階層があるように
都会と田舎でもそういう分離が起きる可能性はあるか。

澁澤龍彦の世界にしても
田舎の公立だったらよくある光景だよね。
まぁそんな大した金持ちはいなかったかもだけど、
学力の面だったりでは似たような…笑
だからといって無理して都会の坊ちゃん学校に入り込んだとしても
結局家庭環境の違いとか(休みには海外!とかね)で
ドロップアウトする子は多いって聞くしなぁ。



うたぎく | 2006/01/29 9:05 PM
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著者: 森永 卓郎 タイトル: 年収300万円時代を生き抜く経済学 給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフスタイルを確立する! 本書の表題が、いよいよ現実味を帯びてきた。 国税庁の統計によると、六年連続でサラリーマンの給料が減
年収300万円時代を生き抜く経済学 | 個人的 書評ブログ | 2005/10/27 10:21 PM
■三浦展『下流社会』(光文社新書)は、いまから ひとつきぐらいまえに 「「ジャスコ化」社会」で とりあげた、『ファスト風土化する日本―郊外化とその病理』の著者の新刊である。■「新たな階層集団の出現」という副題がしめすとおり、社会学的な階層論といえる。 
三浦展『下流社会』 | タカマサのきまぐれ時評 | 2005/10/29 3:45 PM
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