地味な女子の読書とか映画とか。

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リリー・フランキー:美女と野球

4309263569美女と野球
リリー・フランキー

河出書房新社 1998-11

おすすめ平均

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「俺でゴメンね…」。いま最もコク深くて笑える各界注目の男リリー・フランキー。


リリー…_| ̄|○
東京タワー」を読んで涙したあと、これを読む。
リリー…あんたやっぱり素敵。

そういや、今、書店に並んでいる
「パピルス」という雑誌にリリー特集してるんだけど、
「みんな『東京タワー』しか読んでないんだよ。
 で、テレビとかで俺を観て怒るんだよ。」
とおっしゃっていた、リリー。

東京タワー」の流れとこの本が書かれた時期がタブる。
この本はリリーのデビュー作…になるはずだった本。
細々と文を書いていた頃。
そしてオカンの病気のこと。
オカン一団とのハワイ旅行。

でもその目線は全く違う。
だからコク深い。

…つっても他のほとんどが愉快な人々の話やら
シモネタやらシモネタやらシモネタやらなんですけどね。笑

日常に流れる人々のちょっと変なとこを見る目線。
バカにしているのでもなく、
それを淡々と受け止め、そしてちょっとした笑いに変える言葉。
それだけ、リリーが他人を見ているってことなんだろうけどね。
「コントの国の人」なんて発言は秀逸だ。
色んなことがこの言葉によって救われる。

ほな、こないだ京阪のホームで
あと2秒で大変なことになる!あと2秒で…!」
と一人で繰り返していたおっちゃんなんかコント人だな。
そしてそんなコントな人は、常識のツッコミでは通用しない。
つか、2秒って。どないせえっちゅーんじゃ。

こんなアホ(?)みたいな話の中に
もはやカオスのような世界の中で
リリー節はやっぱり光って。
リリーのそのモノを見る目に、わたしは惹かれる。

「美人の隣には並びたくないと思っているくせに、
桜の隣では笑顔でいれる鈍い感性が醜い」

「道端で見かける「頑張る気持ち」のほとんどが、
頑張っているわけではなく、ただ低俗な野心を燃やしているだけだ」

「全ての人に個性と可能性があると言っているくせに、
そこに登場する「成功」とは常にひとつの世界でしかない。
百人いたら百通りの「成功」があって、それが必ずしも
陽当りがよかったり、華やかであったりするわけではないはずだ」

この本が書かれた93年〜96年頃と、「東京タワー」と
その視点がぶれないことに驚く。

そして、半分以上ふざけた(?)この本の
文庫版あとがきでは妙に抒情的なリリー…。

だけど、「自閉症」に関するところだけ
何故文庫化するときに直さなかったんだろう?と思う。
うーん、残念…。

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出町柳コースケです。 わたくし嵌ったら最後、そればかりを猛スピードで追いかけてしまいます。 その後お腹一杯になったら、まったく近寄りもしません。 今は完全にリリーフランキー本に嵌ってます。 私の入り口は「東京タワー」なんでリリーフランキー好きからすれば
リリーフランキーって菊池桃子似? | すかんぴんノート | 2005/11/04 11:00 AM
      ”本は麻薬”という言葉を昔どこかで聞いた。どんなに心が荒んでいても、どんなに落ち込んでいても、読んでいる間はそんなこと、忘れさせてくれる本にこれまで度々出会ってきた。この2日ほど、空いている時間はリリーフランキーの”東京タワー”に費やした
東京タワー | 晴走雨読 | 2007/01/29 7:08 PM
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