地味な女子の読書とか映画とか。

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三島由紀夫:美徳のよろめき

4101050090美徳のよろめき
三島 由紀夫

新潮社 1960-11

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生まれもしつけもいい優雅なヒロイン倉越夫人節子の無垢な魂にとって、姦通とは異邦の珍しい宝石のようにしか感得されていなかったが……。作者は、精緻な技巧をこらした人工の美の世界に、聖女にも似た不貞の人妻を配し、姦通という背徳の銅貨を、魂のエレガンスという美徳の金貨へと、見事に錬金してみせる。”よろめき”という流行語を生み、大きな話題をよんだ作品。


ベッドの上でクロワッサンですか…。
ここだけ妙にクローズアップされて有名な小説ですな。

最初、お盆の上に乗っけて食べてるイメージだったのだけど
銀のポットを足で押さえる、というくだりがあったので
まじで!?と思いました。

それはさておき。
生まれもしつけもよくて無垢な、とまぁ現在からしたら多少驚きを持って
見てしまう、この主人公。
いや、なんつーか、ひどいなぁ…。笑

異邦の珍しい宝石のように感得されていた、不倫。
そのターゲットとして、昔一度だけ接吻をした男を選ぶ。
最初はその感覚だけだった。
やがて、彼の話す、野生的な部分にひかれていく。
それは全裸でベッドの上で朝食を食べること。
その行儀の悪さ。それこそが、彼女が無意識に求めていたことだったのかもしれない。
危険を冒しての逢瀬。
どんどんと盛り上がっていく二人。
主人公の目には、他人の恋愛はしょうもないものに見えてくるし、
子供に申し訳なく思う気持ちすら、恋のエンジンだ。

やがて倦怠がくる。
彼女の幼い技巧は彼にとって、苛立ちの材料になる。
そして彼の裏切り。

時代ももちろんあるんだろうけれど、
この本は「女は守られるもの」というかんじがする。
箱入り娘で育てられて、そのまま見合いをした確実な男性の手元に渡される。
もちろん、それに非を唱えるつもりはないんだけどさ。
(むしろうらやましい気すらする最近の負け犬)
そうやって苦労もなく、逆に言えば、恋の苦しみすら知らないまま
大人になるってある意味怖いなぁ、と思ってしまった。
わたしを許さないのはこの子一人だ、というくだりなんて
びっくりするもの。酔ってんじゃねえよ、てめえと。笑
何回も子供をおろし、それに対してあまり罪の意識も感じない。
あげくの果てに、自分の苦悩を夫に聞いてもらいたい、なんて考える。
この時点で、夫は自分の保護者でしかない。

で、若者小説だったら、これで成長しました★みたいになるんだろうけど
特に変わりない日々に戻っただけなんだよねぇ…。
なんだろう、わかるんよ。
彼の最初の頃の魅力とか。いや、後から興ざめはするんだけどさ。

妙な苛立ちを覚えるのはなんでだ?


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