地味な女子の読書とか映画とか。

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有吉佐和子:真砂屋お峰

<女流 時代小説 江戸時代>



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文化・文政時代。質素・倹約を旨とした時代。
代々続く材木商真砂屋の娘、お峰のもとに、大工志望だった
甚三郎という婿養子がやってくる。
真砂屋の財産を狙う叔母、商売の仁義をなくしていく取引先。
お峰と甚三郎の一大プロジェクトが始まる・・・。
かっこいいなぁ。
もともと真砂屋というのは質素倹約を代々の掟として
お金持ちなのに、絹は着ない。使用人と同じご飯を食べ
先祖代々貯めたお金が土の中にも眠るような家。
かつ、火事で焼け出された長屋の人々をいつも助けて
よって、長屋の再建するために材木を売る、という生活。
そして城には目立たない生活をすることによって、
武士達の借金を狙う目からうまく逃げる(武士は金返さないから)。
お峰と祖父七郎兵衛は、婿養子を探すためにお見合いを
繰り返し、ようやく見つけた甚三郎。
他家に嫁に行ったのに、実家の財産を狙って、
あることないこと言いまくる叔母のお米は、
これでもか!?というくらい壮絶。
火事が続けば、材木屋は儲かるけれども
山にも木にも限りはあるし、材木の値はつりあがっていく一方。
ヒノキと同じ値段で、別の木を偽って売ったり、
本来の厚さの半分くらいの厚さの木で家を作ったり
他の材木屋や大工の職業倫理も破綻していく。

「もう俺が死んだら、この家はお前達のもんだから、好きにしていい」
そう云って死んでいく七郎兵衛。
こんな生活に嫌気のさした二人は・・・・・。

お峰が豪遊を始めて、京都までものすごい衣装を揃えて
お花見に行くんだけど。
昔は豪勢な商家の女達が、人の集まるところで衣装比べをするのね。
そこに、公家の娘がやってきて
お峰を呼び出すの。でそのお姫様の側近が
「うちのお姫さんの衣装は、秀吉さんからもらったものに、毛利家から
献上された××を重ねたものを姫君のお祖母さんから(略)
つまりは由緒のあるもので、偉い血筋のお姫さんだけど
あなたの着てるその着物はどこからの献上品?」
って訊くんだけど
お峰は
「献上品って意味がわかんないけど、つまり、そのお姫さんの着てるもんは
お下がりでしょう?わたし、そんな古着は今まで一度も手を通したことないの」
・・・って答えるのよ。
かっこいいなぁ。

お峰がどんどん借金を重ね始めたときには
「こいつ何やってんのよー(怒)甚三郎、頑張ってんのにー」って
はらはらするんだけど、
最後は二人は実は同じ思いを持ってたのよ。

捕まっても、派手な衣装比べの噂は下々の人間にまで広がってるから
「よくやってくれた!久々にすかっとする話聞いた!」って
みんなも大歓迎
で、元々質素倹約家の家に育ったお峰は、その後、貧乏生活になっても
痛くも痒くもないし、甚三郎も、元々が大工志望だったので
何があっても二人で生きていけるわけよ。

いいなぁ、この夫婦。すごくかっこいい!
有吉佐和子 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

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