地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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辻邦夫・水村美苗:手紙、栞を添えて

手紙、栞を添えて手紙、栞を添えて
辻 邦生 水村 美苗

朝日新聞社 1998-02

おすすめ平均

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朝日新聞読書面連載の、文学をめぐる二人の作家の濃密な往復書簡を単行本化。古今東西の文学作品を取り上げ、読書の快楽、文学の力を語り合い、生きる歓び、精神の強さを見つめ合った豊穣な対話集。


うっとり。
いいよね、お手紙。
そしてテーマが決まっているお手紙。
あの頃、あんな本を読んでいました。
あぁ、あの本、あのシーンがぐっとくるよね。
そうそう、わかってもらえました?それなら、あの本もお読みに?
もちろんですとも。
水村さんと辻さん(彼の本は未読だ)は
ふたまわり以上年齢が離れている。そして男と女だ。
それでも共通する、読書体験。
私小説」でも書かれていたように、アメリカで過ごしていた頃
手にとった小説が年代モノだったせいもあるかもしれない。
そして、題材に扱われる小説は「名作」と呼ばれるものだ。

ディケンズ
吉川英治
アルプスの少女ハイジ
若草物語
坊ちゃん
嵐が丘
浮雲
国木田独歩
スタンダール
にごりえ・たけくらべ
ボヴァリー夫人
バルザック
細雪
春琴抄
芥川龍之介
永井荷風
ヘンリー・ミラー
ジョルジュ・サンド
アンナ・カレーニア
罪と罰
ゴーゴリ
ドストエフスキー
失われた時を求めて
リルケ
トルストイ
チェーホフ
父・こんなこと
ラディゲ
太宰治
ゲーテ
ルソー
神曲
森鴎外
源氏物語
更級日記
魯迅
高慢と偏見
etc…

やっべー、わたし全然読めてないよ!

濃密で丁寧な文章。
二人は、連載中、一度も顔を合わせることはなかった。
お互いの作品も読んでいるし、写真も見たことはある。
だけど、水村さんは柔らかに、そしてかたくなに逢うのを拒んだ。
連載中は、この、濃密な手紙の関係を続けたい。
それは文学少年・少女だった人なら、なんとなくわかる感覚だ。
会って、何時間でも文学の話をしたい。
だけど、それよりも、手紙で。
期間を決められた連載じゃなかったら
きっといつまでも続いたかもしれない。

辻さんの旧制高校時代の話に
水村さんは胸をときめかす。
その時代に憧れ続けた彼女の心の中で
映画のように、若かりし日の辻さんが制帽姿で本を読んでいる。
その水村さんのときめきがかわいらしい。
ほんまに同年代で、あの時代の少年少女だったなら
手紙を握り締めて、胸をときめかせあっていたかもしれない。

やっぱ作家ってすごいなぁ。
ここまで物語について語れるんだもの。
エピソードやそれを読んだ時代にまつわる話。
そして作家について。
言葉はとどまることを知らず、さらさらと流れる。

み、見習いたいものだ…。まずは記憶力から…

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この記事に対するコメント

うたぎく様、今晩は。
このうたぎく様の文章にうっとりしてしまいました。
手紙、良いですよね〜。。。(ウットリ)
読んでみたいな〜(まだウットリ中)
komomo | 2006/03/17 7:15 PM
いいよねぇ〜手紙。
時々書くけど、こんなきれいな手紙じゃないもんなぁ。
ちゃんとしたお手紙を書ける人になりたいもんです。
まずは字の練習から…
うたぎく | 2006/03/17 11:42 PM
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