地味な女子の読書とか映画とか。

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花村萬月:笑う山崎

笑う山崎笑う山崎
花村 萬月

祥伝社 1998-07

おすすめ平均

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マリーは泣きそうな子供のような顔をした。「なにする!」圧しころした声で言った。「犯しに来た」その一言で、マリーは硬直した。冷酷無比の極道、山崎。優男ではあるが、特異なカリスマ性を持つ彼が見せる、極限の暴力と、常軌を逸した愛とは!フィリピン女性マリーを妻にしたとき、恐るべき運命が幕を開けた…。


現実では関わりあいたくねえなぁ…。
萬月さんの昔のヤクザ物。
萬月さんの本にはヤクザがいっぱい出てくるんだけど
この本のヤクザが一番、私たちの想像してるようなヤクザっぽい。
ひとつひとつが短編のつくりになっているので読みやすいですよ。

山崎は多分「いい男」なんだろうけど、関わりあいたくないタイプだよなぁ。
ヤクザなのに、力仕事はできない。
だけど、決めるところは決める。
そして男も女も彼に夢中になる。
こういう世界の人の論理や倫理と、私達の生きる世界のとは別物なのかもしれない。
愛情も憎しみも、針の触れ方が極端だ。
どちらも、行き過ぎると「死」を招くんだろう。

ヤクザのリンチ方法が微に細にわたり書かれているので、
何かの参考になれば、幸いです。笑
縛るときには、ロープではなく細い針金で…とか。
覚醒剤漬けにさせる方法とか。えぐー。

まぁ、そんなエグイ話もたくさん出てくるんだけど、
ハーフの娘、パトリシアが出てくると一気に場がなごむ。
子供の力ってすげえな。
残虐な方法で男を殺した山崎に復讐しようとした女が、
パトリシアを誘拐しようとする話は、ジーンとする。

そして、不器用な(という表現も嫌だがw)山崎を
愛情を持って接する妻のマリー。
マリーが山崎に話すカタコトの言葉は、普遍的な愛情だ。
マリーにとって、山崎がヤクザであることは関係がない。
ただの夫だ。
そして家族であろうとする。
家族とは、マリーと山崎とパトリシア。
そして、自分の組の人間達も家族だ。
命を賭けて、自分を守ろうとする若者達。
まー、裏の世界を仕切る男が、娘にどう接していいかわかんなくて
そういうの見て胸キュン、なんて、ねぇ?

舞台は京都が多くて、
萬月さんの本は、かなり具体的な地名がよく出てくるんだけども
あー、なんつーかうちの近所でさぁ…
人殺したりとかさぁ…
いや、京都ってそういう場所ってことはなんとなくわかってんだけどさ。笑

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「笑う山崎」(著:花村萬月)を読んだ。 刺青なし、欠けた指なし、人望あり、冷静沈着、頭脳明晰(国立大学中退)、 アルコール激弱、血の繋がらない娘に激甘、拷問はピカイチ、そしてマ○○○である、 優男ヤクザ・山崎の連作短編集。 「笑う山崎」 「山崎の憂
歪 〜「笑う山崎」〜 | サナダ虫 〜解体中〜 | 2006/03/31 9:08 PM
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