地味な女子の読書とか映画とか。

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杉浦日向子:一日江戸人

一日江戸人一日江戸人
杉浦 日向子

新潮社 2005-03

おすすめ平均

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現代の江戸人・杉浦日向子による、実用的かつ、まことに奥の深い江戸案内書。江戸美人の基準、三大モテ男の職業、衣食住など、江戸の人々の暮らしや趣味趣向がこれ一冊でわかる。さらには「殿さま暮らし」は楽かの考察(「将軍の一日」)、大奥の仕組み(「ザ・大奥」)、春画の味わい方(「春画考」)まで。著者の自筆イラストもふんだんに盛り込まれ、居ながらにして気分はもう江戸人だ。


この街はパラダイス
ちょっと前に亡くなったこの方。
一度も読んだことはなかったのだけど、某スレでw絶賛されていたので
思わず手にとった次第。
「大奥」!とかなら興味はあるのだけれど、
江戸時代自体は長すぎるせいか、イマイチ漠然とした時代。
日本史の教科書を見ても、「文化」くらいしか思い出せない。
宮部みゆきの江戸モノをちらりと読んで、ふぅんと思うくらい。

「江戸時代」って言うからには、文化は江戸、東京中心だ。
もちろん、まぁ、今でもそうやろうし
江戸時代の関西!とかいう特集があったら読んでみたいけど
それはさておき。

鎖国だ、飢饉だ、生類哀れみの例だ!というような
けっこうがんじがらめっぽい印象も受けるけれど
町民は軽やかに生きている。

お風呂が大好きで、一日何回も入りに行く人。
(あまりにも湯に入りすぎて、肌からあぶらっけが抜けてしまうことを
垢抜ける、と喜ぶくらいやもんな)。
夏になれば冬布団を質にいれ、さくりと夏休みをとる人たち。
外国から来た見たこともない動物を見るために大騒ぎしたり
その場その場でころころ仕事を変えながら、その日暮らしをする人たち。

作者のように、「生まれ変わったら江戸人になるんだ!」という感覚までは
さすがにわからないけれど笑
江戸時代の江戸に住んでいた人たちは軽やかに生きていたんだろうなぁ。
例え、つらい丁稚奉公があったとしても
その後、自分の店を持たせてもらえる、という夢もあっただろうし
その貴重なお休みの日には、日々の疲れをぶっとばせるような
楽しみ、それは今の時代から観ればとるに足らないものであったとしても
あったんだろうし。

江戸時代の、モテ女が年代によって違うのが面白い。
ほんまにおかめみたいなのがモテるときもあれば
八頭身美人(ほんまにおったんか?)のときもある。
(でも伊勢参りミュージアムに行ったときには、江戸時代の人の身長は
140センチ台ってあったけど)
男も、日に焼けて筋肉が!みたいなのはさっぱりダメで
(町中にいたからな)
白く、なよっとした美ジュアル★系みたいなのがモテたとかね。
お伊勢参りは、ほんまの一大イベントで、特に男は
あっちこっちの遊女街やらなんやらで遊びまくって、しまいには帰れなくなっちゃう・・・とか
なんか、おおらかで面白い。
当時の貨幣価値を今の金額に置き換えて、江戸時代の生活を想像してみる回や
春画について・・・なんて特集もあって
もちろん、興味がない回もあったりしたけれど
絶対何かが琴線にひっかかると思う。
(わたしは彼女の書くイラストが無理だったのが難点←ダメやん)

もちろん全国的な目線で見れば「なんだこの野郎、こっちは汗と土にまみれて・・・!」とか
考えてしまうのだけど(誰だよ)
限られた狭い土地で、何代も、モノにもカネにも執着もなくあっけらかんと生きていた
江戸の町民の皆様の生活を読んでいると
ほんま同じ日本人かいな、と思って確かにうらやましい。
作家別「さ」行 | permalink | comments(2) | trackbacks(2)

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この記事に対するコメント

どうもお久しぶりです。SLASH@禁煙二十二ヶ月です。

この本、いつの間にやら新潮文庫に入ってたんですね。私が持っているのは小学館文庫版なんですけど。

まあ確かにこの本読んでると江戸人の生活が楽しげに見えてきますね。なんだ、昔の人も結構楽しくやってたんだな、と。労働時間が短かった点など非常にうらやましい。
それでも「江戸人になりたいか?」といわれれば「それはちょっと」ですけどね。エアコンもパソコンもラジカセもないような世界はちょっとねえ。まあ三日くらいならいいかな。四日以上はノー・サンキュー。

あとこの本の「生涯アルバイター」の話はパオロ・マッツァリーノ『反社会学講座』(←非常に読みやすく、かつ役にたつ本です。よかったら読んでみてください)に収録されているフリーター肯定論のネタ元にされてましたね。「日本人は勤勉だ」なんて常識はうそだよ、『一日江戸人』に書かれている江戸時代の人たちをごらん、てな感じで。

>伊勢参りミュージアムに行ったとき
なんでしょうか、その謎のミュージアムは。すぐに正体を知るのがなんか惜しいのでググらないでおきます。
SLASH | 2006/10/18 11:02 PM
SLASHさん。

お久しぶり★
禁煙5ヶ月目のうたぎくです。笑
二十二ヶ月経ったら、もう吸いたくならないんじゃないのー?
それともまた吸うのー?

そうそう、結構楽に暮らせたんだなぁと思う。
もちろん、普段の生活費も激安だったんだろうけどね。
町人ってことは、大抵は手に何かしらの職はあったわけだから、定年?というか老後、みたいな話にもならないだろうし。

ただ、江戸時代の人がみんなこうやったか、というとそうじゃないだろう。と思うのよ。
江戸、という町に住む町民、もしくは京都や大阪みたいな大きな町だけの話ちゃうか?と。
江戸時代の人間のことをさすのか
花のお江戸に住む人間のこと指してんのか
ちょっとごちゃっとしますねw
まぁ、江戸時代の町民は身分は低くても
いらない責任はないからなぁ。

伊勢参りミュージアム、は
伊勢のおかげ横丁の中にありました。
たくさんの人形があったんだけど
妙に顔が老けてて怖かったです。
是非。




うたぎく | 2006/10/19 11:18 PM
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