地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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京極夏彦:邪魅の雫

邪魅の雫邪魅の雫
京極 夏彦

講談社 2006-09-27

おすすめ平均

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「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞い
ました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「──自首してください」「死ね
ばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」
昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。
警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する! 
「邪なことをすると──死ぬよ」


人間に・・・
ううん、待ちにまった待ちわびた最新刊でしたが
買った日に一気読み★という気分にもならず
ずるずるずると1ヶ月くらいちょこっと読んでは放置・・・にしてしまったのでした。

人がどのような感情をこのシリーズに持つのかはわからないけれど、
わたしにとってはやっぱり榎木津が大事である。
で、京極堂や木場の旦那。
関口なんていうのは、おろおろとしていればいいので笑
青木やら益田なんてのは脇でちょろちょろとしていればいいのだ。

大きな筋に、京極堂の薀蓄と対極にあるような関口の姿
(関口じゃなくてもいいけどな)があり、
それが物語りのラインを明確にしていく。
ただ、どうしても薀蓄が多くて、飽きてくるころに
それを全て超越、というか全部わやにしてしまう勢いで
榎木津が大暴れし、またそれをひきとって京極堂が軽く締め、
あとはそれぞれの想いが・・・というのが一つのパターンなんだろう。

まぁ、つまり、
榎木津が出てこないとつまらん、ということなんだよう(ノД`)・゚・

テーマは、多分「世間」というもの。
「世間」とはなにか。「世間」とはあなたと私である。
青木と益田と関口が3人いればそこはひとつの世間であるし
関口が離れて、京極堂のところへ行けばそれもまた一つの世間だ。
その世間の中で共通語を使って人は話す。
その共通語、言葉だけじゃなくイメージや感覚の共有、が
世間を作り上げる。

ま、ついでに言えば、イジメっていうのは
当事者達の世界が狭いから起こり得ることなんだけどもね。
教室という一つの世間の中でしか生きてないから。
もし、これが習い事であったり(けど、子供って教室の延長の習い事だったりするしな
趣味であったり、まぁとにかく別の世界があって、別の世間があることを知っていれば
大抵のことはやり過ごせる・・・と思うんだけど、
そこしかないと思ってしまうから、行き着く先は「死」しかなく見えてしまうんだけども
最近の子供事情は知らんけどな。

それはさておき。
彼らは頭をつき合わせて、何度も仮定条件を壊すことに必死だ。
連続殺人事件と思いがちだけど
本当に連続しているのか?とか。
その作業は結構刺激的で面白いと思うのだけれど
今回は警察の内部の色々とかあって、
それもまぁ警察という「世間」、現場の「世間」と本庁の「世間」
立場による「世間」の違い・・・だったりするんだろうけど
あんまり興味がわかなかったのでつらかったです。
出てくる人間達も、イマイチ魅力がない。
結局、事件自体になにか共通するものがないから
それを探すために、皆、振り回されてしまうし、
その共通するものがないまま終わってしまうから
徒労感だけが残ってしまうのかしら・・・
これこそ、既成概念?

・・・にしても。
百器徒然袋ー風ー」のときも思ったが
エノさんが最近、人間に近づいてきちゃって
なんかさみしいぞ。
確かにラスト4ページだけが
そこだけ切り取っただけでも妙に悲しくて
微妙なお年頃の女子としては涙すら浮かぶけど・・・
京極夏彦 | permalink | comments(6) | trackbacks(1)

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この記事に対するコメント

あのー
例の中華で忘年会するのでお誘いしたいね、と思っておりましたが一体全体どこに連絡したらよろしいんでしょうか?
来週の土曜日、夜からです。
お連れさん大歓迎、です。
mimadamu | 2006/12/10 3:57 PM
んああああああ(ノД`)・゚・
来週って16?23?
どっちも用事ありんす・・・
新年会!新年会!!!新年会しませう!
お誘いありがとうございます。
その気持ちで生きていきます・・・
あの牛肉&白菜&春雨?炒めに
お酢かけたやつが食べたいです・・・ぐはあ
うたぎく | 2006/12/10 11:37 PM
ぢゃ新年会ねー
それまでに連絡先みつけるわ
mimadamu | 2006/12/11 12:04 AM
み、みつけ・・・?
姐さん連絡先教えてくれたら連絡するのに
(あれ、日本語がおかしい?)
うたぎく | 2006/12/11 11:50 PM
@ドコモ茸
mimadamu | 2006/12/12 10:00 PM
なるほどぅ
うたぎく | 2006/12/12 10:33 PM
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ようやく読了! 厚さ4cm(817頁)は、さすが重かった(笑) 特に前半は進まない。 なんと言っても、くどい。理屈、屁理屈のオンパレード。 まぁ、これが京極さんの売りでもあるのだが… 《「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「
【邪魅の雫】 京極 夏彦 著 | じゅずじの旦那 | 2007/01/14 2:35 PM
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