地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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花村萬月:触角記

触角記触角記
花村 萬月

文藝春秋 2001-06

おすすめ平均

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次郎、17歳。吉祥寺で週二回、ギターを習うだけが日課の毎日。ロック世代の母親と画家志望だった父は、学校に行かなくても煩くは言わない。退屈、恵まれ過ぎているという退屈―。そんな時、音楽講師に誘われて知った「性」が世界を変えた。昨日とは丸っきり違ってる今日。愛しき少年の時間を描く青春長篇。

ベタベタ。
なんかねぇ。なんつーかベタベタ。
萬月さんの本の中にある色んなストーリーを雑に組み合わせたような
そういうもったいないストーリー。
まぁ、タイトルで大体のオトナならどんな話か想像つくとは思いますが。
童貞だった男子が、「触角」を使って女をどんどんと知っていく・・・という
素晴らしくベタな物語であります。
しかも、相変わらず童貞じゃなくなった途端に女が寄ってくるという・・・ニガワラ。

ギターを習っていて。ギターを習うのであれば、萬月さんの場合だと
これみよがしな音楽知識をきらめかせるような話になるはずが
意外と音楽教室の先生とデキちゃった・・・くらいで終わってしまうし・・・
全体的になんか中途半端な気がする。
大体、このくらいの少年に色々教えさとす立場の人間が
あんな姉ちゃんくらいじゃ・・・うーん、なんか弱いなぁと思う。
しかも、この17歳の少年は変に傲慢になっていった気がする。
お前に女を語られたくないぞ、と思っちゃうんだよなぁ。
他の本にない嫌悪感だ。
結局この子が手に入れたのは、「童貞を捨てること」であって
それ以外が何も見当たらない。
ギターも半端。女に対しても受身のくせに傲慢だし
最後に突如としてカブで旅に出るのだって
彼女から引っ張られるようにしての出発だ。
っていうか出るか?普通。17歳高校生、カップルでの夏休みカブの旅。

旅に出るところで物語は終わるけれど。
これはねー、途中で別れるね。絶対別れるね。
女が置いてくね。男を。
大体、準備金を女教師にもらって、免許取得やらカブの選定やら
旅のおおまかなルートなんかは彼女が仕切って。
あんた何してんの?セクスのテク持って女心くすぐるってそんなに偉いもんなの。
というような思わず説教しそうになるガキなのでありました。
触角を通じて、相手を知っていく。数をこなして、人間を・・・そして自分を知っていく
その論理?はわからなくはないんだけれど
それだけじゃないだろう。というか触角だけか。挿入行為だけですか。そうですか。
あんまりそういうこと考えたり、妙に優先事項みたいに扱う人って
嫌だなぁと思うのであります。
その行為を過信してそうで。
ぢん・ぢん・ぢん」の主人公も、女のもとを転々とするヒモにもなったけど
それでもなんか「修行感」みたいなのがあったんだけどなぁ。
相手の女の質にもよるのか。キャラのインパクト薄いもんなぁ・・・

なので、もし、知り合いの男子なんかが
この主人公の少年みたいなことほざき始めたら
縁切っちゃうかもなぁ。

そうそう。うち男の子いないし、あんまり恋人の家族ーみたいなのに
会ったことがない痛々しい20代後半女子なんですが、
男の子のお母さんて、その息子のこと
「××さん」なんて呼んだりするの??
この本で、お母さんが「次郎さん、次郎さん」って呼ぶんだけど
なんかそれが気持ち悪かったでございます。
花村萬月 | permalink | comments(1) | trackbacks(0)

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