地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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「紫日」



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こっちを公開してあげたい。

中国が作った戦争映画にしては
想像以上に良い映画でございました。

1945年8月。終戦間際の中国。
ポツダム宣言の受託、日本敗戦、というのを既に知ってながら
日ソ不可侵条約を見事に踏みにじったwソ連様が中国に侵攻し、
日本の移民団を虐殺していた頃。

3人の人間が、同じ場所にいた。

一人は、日本人に母親や友人、村の人間を虐殺された中国人の男。
一人は、ソ連兵に追われ、友人と二人で逃げ惑っていた日本の女子高生。
一人は、日本人の抵抗によって(たぶん)仲間を失ったソ連の女兵士。

日本人の女子高生を捕虜として、
そして、はぐれてしまったソ連の女兵士を連れて
言葉の通じない3人の物語が始まる。

戦争映画にしては珍しく、ロードムービーのような作りになっている。
とにかく言葉が通じないから、お互いに疑心暗鬼になっていたり。
たとえば、中国人&ロシア人が底なし沼におちて、日本人だけが橋の上にいる。
上にあった銃に彼女が手を伸ばした瞬間、
2人は撃たれることを覚悟するわけです。
または、ロシア人が一人、森の中で迷子になってしまう。
その時、残された二人は残兵に発見される、即ち死を覚悟して、
銃を空に向けて打ち、居場所を知らせようとする。

恋人を兵士にとられてしまったり、
母親や友人を目の前で殺されたり、
国での失恋があったり、
それぞれの過去もきれいに織り交ぜつつ、
やがて3人の間に言葉以外の何かが生まれる。

日本人の集落を見つけるも、そこはすでにもぬけのからで
そこにあったラジオから、3人は戦争の終ったことを知る。

やがて3人は、日本人たちが集団自決しようとする現場に遭遇する。
「戦争はもう終わったの。だから死ぬのはやめて」そう言って、駆け寄ろうとする女子高生を
日本の軍人は射殺してしまう。

そして2人は…。

もちろん多少つっこみどころもあるのだけど
(女子高生はセーラー服はせめて下はスカートじゃなくてもんぺだろう、とかw
 ロシア兵スカート短いwとか、河遊びのシーンはなんのサービスwとか)
ほんと、上手に作ってるなぁと思う。
この映画くらいであれば、そんなに拒否反応は起こらないんじゃないのかなぁと思う。
多少は妙なシーンもあるけど、
この映画の目的が、「日本軍はこんなにわれわれに対してひどいことを!」というのとは
だいぶ違うように思うから。
日本にも、ちゃんとドラマがあるし、死んでいく人もたくさんいたんだということを。

そして前田知恵の演技も「へー、やるじゃん」と思わせるものがありました。
こっちを公開してあげたい。

ところで、エンディングには、
このロシア人女子と中国人男子の現在の姿が映し出される。
で、「あのころは…」と回想するわけですが。

これ、ノンフィクションじゃないよね?

こういう手法が最近のいわゆる「抗日系」映画にはよく使われている。
こういうシーンがあると、「事実だったんだ」とぼんやり認識してしまう。
んんん。
映画は映画のまま、いい気分で終わらせてほしいよー。
ヒマにまかせて映画鑑賞(中・香・台) | permalink | comments(6) | trackbacks(1)

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この記事に対するコメント

これ、日本では未公開なのですね。
いい映画みたいですね、中国の映画にも色々なのがあるんだなあ。

オリンピックを見てても面白い国だなとつくづく思いました。
開会式のCGの花火や口パクの女の子のことなんかも何の問題でもないのでしょう。
結果、きれいだった、可愛かったのだから…

考えてみると、日本では未公開のものの方がずっと多いということなのか。

うたぎくさんは原語で理解できるということなのですか、一年ですごい進歩ですね。
益々のご健闘を!
jun | 2008/08/29 11:14 PM
Junさん

そうそう、この映画はいい映画なのですよ。

確かに中国って変な国だなぁと思います。
都合の悪い部分は全部少数民族のせいにしたり笑
もちろん、お隣韓国だって変な国だし、
こうなると、むしろ欧米のほうがわかりやすいかもしれません。
ま、向こうも日本人のこと「変なやつら」と思ってるんでしょうけどねぇ。
グローバルスタンダードという物体wは果たして成立するのでしょうかねぇ

映画は、たぶん、未公開のものは多いでしょうねぇ。
欧米の映画にしたって、何年後かにひっそりと公開、みたいなのはたくさんあるわけだし
中国の映画は、欧米よりも観客動員が少ないから、運がよくてミニシアター系で放映、もしくはCSチャンネルで…くらいですよね。
武侠、カンフーCGアクション、もしくは賞をとったもの以外の中国映画って、ほとんど上映されてないのかもしれないですよね。

ただ、中国映画って、大々的に中国の映画館で上映されてるのってほんの一部で、
アンダーグラウンドで出回ったり
先に欧米で流したあと、逆輸入、みたいなパターンも多いんです。
検閲の関係でしょうけどねぇ。

ただ「残虐な日本軍」が出てくる映画って、やっぱり日本では上映しないんだな、と思って
その感覚が新鮮でした。
うたぎく | 2008/09/01 11:34 AM
日本で公開する価値はない映画だと、思います。
あ | 2012/01/14 10:36 PM
>あサマ

公開はしなくていいですけど、DVDであれなんであれ、日本でも見る機会があればいいですね。

…ほら、敵を知ることが大事じゃん?w

うたぎく | 2012/01/30 10:30 PM
>うたぎく

・・・ほら、敵を知ることが大事じゃん?W
って、意味がわからないんだけど。
あ | 2012/02/10 10:42 PM
>「あ」さま

この映画、ご覧になりましたか?

何をもって「価値がない」と書かれたのか
こちらもよくわからないままお返事を書いてしまいましたが、
仮に、「あ」さまが、この手の反日映画をご覧になったことがなく
「反日映画なぞ見る価値がない」とおっしゃるのであれば
一度、その反日映画をご覧になったら良いかと思います。

それは、「日本がこんなひどいことをした」という、反日的思想をどれだけ効果的な映像表現手段を用いて長い年月をかけて自国の国民に植え付けているか、ということを知ることができるからです。
相手が自分のことについてどういう情報を持っているのか、を知ることは大事だと思うのです。

この映画自体ご覧になられて、
反日という内容ではなく
ただとにかく駄作だ、と思われるのであれば
それはそれで良いのですが。

それから、中国で頑張る日本の俳優さんは多いのですが
ほとんどがこういった戦争映画でキャスティングされるため、
なかなか自分の国の人たちに自分の作品を見せることができないので
単館上映でもフィルムフェスでの一時的な公開でもいいので、チャンスがあればな、と思うのです。
うたぎく | 2012/02/12 10:30 PM
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