地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー監督の長編映画デビュー作となったヒューマンドラマ。“アジアとアメリカ”、“父と子”の心の交流を綴る。太極拳の師・朱老人は息子夫婦の住むニューヨークで暮らし始めるが、カルチャーギャップに戸惑う。


JUGEMテーマ:映画


お父ちゃん、強ーーい!!
世界中どこにでもチャイナタウンがあり、世界中どこ歩いていても中国語が聞こえ、
海外の大学・大学院に留学する学生で奨学金をとるのはほとんど中国系、という話をよく耳にいたします。
もちろん、普通の中国人はなかなか海外には出れないのですが
移民、もしくは留学という手段を用いて、海外に根を下ろす中国人たち。
もちろん、最近は大陸(上海や北京など大都会)出身者も増えていますが
もともと多くは香港や台湾系の人々。
そんな華僑たちは、華僑どうしで結婚する場合ももちろんあるけど
現地の人と恋に落ちて結婚する場合だってある。
で、どうしても共通言語があるその場所に根をおろして生活し始めるわけですが
そこはやっぱり「親孝行」第一の中華系。
遠い国で一人で暮らす親を呼び寄せるわけです。

この映画に描かれている世界って別に特別じゃなくて
わたしの友人にも一人いるのです。
で、彼女にとってはおばあちゃん、を英語圏に呼びよせる。
けど、おばあちゃんは英語が喋れない。
勉強してもしゃべれない。(当たり前だ)

映画の始まりは、台湾からやってきて毎日何もすることがないお父さんが
リビングのテレビでずーっと京劇を見ている。
で、自宅勤務(作家)のアメリカ人の奥さんがそれでイライラしている、という場面。
奥さんが、一生懸命英語で話しかけても、お父さんには全く通じない。
アメリカ式のキッチンも、アメリカ式の何もかも、お父さんには使い方がわからない。
だから何をしようとしても失敗して、さらに奥さんのイライラはたまる。

旦那が帰ってきても、旦那とお父さんは中国語で会話する。
それは奥さんには全くわからない言葉だ。
孫にも中国語の勉強をさせようとする男たちに、
奥さんのイライラはさらに積もる。
中国式の教育方法、たとえばいっぱい勉強しないといけない、だの
親のいうことは絶対的、だの
食べ物について、だの、そういうのも全く相いれない。

そんなお父さんと奥さんの間に挟まれた旦那さんもちょっとストレスがたまっていく。
お父さんに楽をさせたくてアメリカに呼んだのに
このままじゃいけない。

そこで、中国人のコミュニティーセンターへお父さんを連れていく。
孫が毎週、そこで中国語を勉強しているからだ。
こういうところは世界中どこにでもあって
中国人たちが集まって、麻雀したり、卓球したり、中国語を学んだり
カルチャーセンターのようなところだ。
友人のおばあちゃんも、毎週そこで麻雀してたらしい。

カルチャーセンターで太極拳を教え始めるお父さん。
そこで知り合った、やっぱり同じ境遇の奥さんと、お父さんは心を通じ合わせていく。
しめた!と思う息子。
このふたりがうまくいけば、家族のイライラもなくなるしお父さんも毎日楽しいし
いいことずくめだ!

そこからいろいろな事件が起こっていくわけですが。

息子たちの生活の邪魔になってることに気付いたお父さんは
一人、家を出てしまう。

いやー、お父さんが最高なのよ。これ。
太極拳、絶対誰にも負けないの。
チャイナタウンのちんぴらたちにも負けないの。アメリカ人にも負けないの。
で、やっぱり中華系にもいろいろあって
香港系、台湾系、大陸系でも考え方にいろいろ違いがあるの。

いや、ほんとうまいわ。この映画。
お父さんも、息子も、奥さんも。老夫人の家族も。
みんなそれぞれ相手の幸せを想うのだけど
それが誤解を産んだり、相手を傷つけてしまったり。
笑いもありつつ涙もありつつ、でも静かに足を踏ん張って人々は異国の地で生きていくのです。

ヒマにまかせて映画鑑賞(中・香・台) | permalink | comments(0) | -

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