地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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「盲山 BlindMountain」



JUGEMテーマ:映画




逃げて!!逃げてええええ!!!

いやー、すさまじい映画を見たあるよ。
この映画、日本で見れるのかな?
見れるんだったぜひ見てほしい。

まだまだ「一人っこ政策」中の中国。
やっぱり男の子がほしいのはアジア人の常。
なので、妊娠中に女の子だと判明すると、堕胎しちゃうこともしょっちゅう。
(とはいえ、上海の場合だと女の子でも喜ばれたりするがw)
で、どうなるかと言えば、男だけが無駄に多い国になるわけです。
そうなると女が足りず、結婚難に陥ってしまう。
男の子がほしい、ってことはつまり、嫁をもらって孫を産んでもらって子孫代々続いて…ってことを望んでるわけで。
しかも家族主義の強い中国だとそれに対する欲望だけは誰も止められない。
で、どうなるかと言えば、女の子を買うことになるわけです。

誘拐して、売り飛ばす。

この主人公の女の子は大学生。
親が借金してまで大学に行かせてくれた。
だからできるだけ給料のよい仕事につきたい。

そんな心に眼をつけられて、山奥へ漢方の材料を取りにいくのは良い仕事になるよ、と誘われ
彼女は車に乗り込んだ。
途中、休憩する、と止まった村で、彼女は差し出されたお水を飲んで、意識を失ってしまう。
気がつけば、連れてきた会社の人はいない。
自分の財布も身分証も取られている。
「あの人たちはどこに行ったんですか?わたし、帰りたい!」そう叫びながら探しまわる彼女に対し
村の人は冷たい。
「お前はもう売られてきたんだ。おとなしくしろ」

やがて、夫となった男が部屋に入ってくる…

彼女は何度も脱走しようとする。
そのたびに連れ戻され、部屋に閉じ込められる。
周りには助けてくれる人は誰もいない。

村で教員をしている若い男が、彼女の境遇を憐れみ、
雑誌を貸してあげたりする。
二人はやがて恋におち、村から逃げようとするが…。
この若い男も、なんか、やっぱりなぁ…というぐでぐでなかんじ。
結局はその場の感情に流されてるだけで、本当に行動する気はない。
二人の関係がばれて、男は村を追われてしまうのだけど
その時の彼女の表情がたまらない。

お金がないから、手紙すら書けない。
郵便屋さんにお願いするも、郵便屋さんは夫とつながってるから、結局手紙は夫の手元にいく。
共産党の偉いひとたちが視察に来るときには、
売られてきた女たちは一斉に隔離される。

気がつけば妊娠して、夫の子供を産んでしまう。
それでも彼女はあきらめない。
そんな彼女は、もはや昔の彼女ではない。
お金を借りるために体も使う。

何度も何度も逃げようとしては、村の男たちから捕まえられてしまう。
そのたびに「逃げてーーー逃げてーーー!!」とこぶしを握って絶叫してしまう。

なんとか父親と連絡がついて、父親が村まで公安の人を連れて助けにやってくる。
けど、そのシーンも悲惨だ。
この人たちに何を言っても通じないんだな…という絶望感すらある。


中国国内版と海外版はラストシーンが違う。
さて、わたしが見たのはどっちだったんだろう。

旅行をしていると、列車や長距離バスの窓から見える、田園風景。
その風景は、何百年前から変わらないような、原始的ですらある景色だ。
発展、などという言葉が全く似合わない。
その景色の中で、ひょっとしたらこういうことがあるのかもしれない。
そういう恐ろしさをしみじみ感じさせる映画なのでした。



<参考URL>監督のインタビュー@産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/china/071119/chn0711191823003-n1.htm
ヒマにまかせて映画鑑賞(中・香・台) | permalink | comments(0) | -

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