地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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「闇の子供たち」

闇の子供たち プレミアム・エディション [DVD]闇の子供たち プレミアム・エディション [DVD]
江口洋介, 宮崎あおい, 妻夫木聡, プラパドン・スワンバン, 阪本順治

ジェネオン エンタテインメント 2009-02-25

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タイ駐在の新聞記者、南部浩行が、闇ルートでの臓器売買に関する取材を始めると、金のために子供の命までもが容赦なく奪われるという、想像を遙かに超えたおぞましい実態が明らかになってくる。一方、理想を胸にバンコクのNGO団体に加入した音羽恵子も、子供たちがさらされている、あまりに悲惨な現実を目の当たりにしていく。やがて、突然姿を消した貧民街の少女が売春宿に売り飛ばされていることを知った恵子らNGOのメンバーは、彼女を助け出そうとするが…。


JUGEMテーマ:映画



この映画を日本人が作った、ということに敬意を表します。
こういう題材をドキュメンタリーではなく、映画という手法をとって作ったということが
興味深いなぁ…と思いました。

とにかく、映像がいちいちショッキングだ。
白人の太ったおっさんに犯される少年。彼らの体格の対比がまた痛々しくて仕方がない。
日本人に連れられて、初めて犯されてしまう少女。彼女にはこのあとももっとひどい結末が待っている。
旅行者のおもちゃにされて、傷つけられ、やがて死んでいく子供たち。
しかも彼らの親にも大したお金は払われない。
エイズになって、ごみ袋に入れられ、ごみとして捨てられていく子供。
そこから脱出し、飲まず食わず、体はどんどん病に冒されて
最後は歩くこともできず、這うようにして家へ帰ろうとした子供。
うわー、まじで?きっつー、と思いながら、直視できない映像もあるけれど
だけどこれもまた現実である。

江口洋介は、人身売買に関する記事を書こうとあちこちを走りまわる。
記事にするためには裏社会ともつながらなければならない。
お金を巻き、危険を承知で走りまわる。
彼は、記事にして、皆に事実を伝えること、それを目的としている。
そんな彼と対比するように出てくるNGO。
子供たちを救うため、これも危険を顧みず走り回る。
彼らの最終目的は同じ、子どもたちを救うこと、であったとしても
その方法も、何もかもが違う。
片方は、消えていく命をこれから先、その根源から断ち切ろうとする者、
片方は、目の前の命を何が何でも救わなければ。
どっちが正しい、どっちが悪い、なんてことは決してない。
決してないけど、相いれない。


青臭くて理想に燃えている宮崎あおいも、理想はあれど勇気がなく宙ぶらりんの妻夫木聡の役も
どっちもすごくあり得る、と思いました。
ほんと、臓器移植の子供の家で暴れる宮崎あおいなんて、後ろからどつきまわしたくなるもんね。
だけど、世の中の大半はそうで、しかも、彼らほどの行動力すらない。
だから痛くて、見ていて苦しくなる。
「責める相手を間違えてる!」という宮崎あおいに対するどなり声は
そのまま、わたしたちの心にも突き刺さる。

こういう問題に関して、どうすべきか、なんて簡単には言えない。
根っこから断ち切ることなんて、たぶん不可能なんだろう。
だけどとにかく、知らない、と済ますわけにはいかないんだろう。
で、やがて、いつかは、エイズの女の子にキスをした宮崎あおいのような、そこまでの気持ちを持てるようになれればいいなぁ、と思うのでした。



ヒマにまかせて映画鑑賞(日本) | permalink | comments(2) | -

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この記事に対するコメント

こんにちわ。初めまして。
周りまわって、こちらのサイトにきちゃいました☆

私の好きな作品がいくつか紹介されてて、(中国系の)しばらく感想読んでました。

この映画は小説で読みましたよ。映画版では江口洋介が主役?
公開されたら見に行こうと思いながら、行けずじまいでした。私もこの監督に感心します。

ショッキングすぎて泣きました。
実写を直視できる勇気がなくて、TSUTAYAで目にしても素通りしてしまいますが、今度借りよう!

とりあえず、たくさん映画感想書いてあるので読ませていただきます(*^_^*)


だいぶ更新されてないけど、今は日本ですか?
azumi | 2009/07/26 2:12 PM
■azumi様

長い間お返事ができず、申し訳ございませんでした。
せっかくこのブログを見つけてご愛顧頂いてるにも関わらず…更新…うう。

ヤン・ソギルさんの本は、何冊か読みましたが、この映画の原作は未読です。
ただ、映画化した際にヤンさんが雑誌か何かのインタビューに積極的に出ていたのを覚えています。
宣伝のため、というよりも、もっと知ってほしい、という思いが強いインタビューだったと記憶しています。

中国映画は、まだまだいっぱいお伝えしたいものがあるので、
なんとか、月1でも更新できれば…と思います。

また、お時間があるときにでも
遊びに来てくださいませ。
うたぎく | 2009/11/28 9:39 PM
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