地味な女子の読書とか映画とか。

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「ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (返老还童)」

■公式 wwws.warnerbros.co.jp/benjaminbutton

80代の男性として誕生し、そこから徐々に若返っていく運命のもとに生まれた男ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)。時間の流れを止められず、誰とも違う数奇な人生を歩まなくてはならない彼は、愛する人との出会いと別れを経験し、人生の喜びや死の悲しみを知りながら、時間を刻んでいくが……



JUGEMテーマ:映画



もう、フォレスト・ガンプには戻れない。
アカデミー賞などの、ああいう賞レースを見ていていつも思うのだけど
たくさんノミネートされて、期待されてダメだったら、やっぱり悔しいと思うのかな。
それとも、ノミネートされただけでもすごいことだし、
賞をとった作品がすごく良かったら、それはそれでOKなのかな。
…ということを、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの姿を見てて思いました。
大本命だったんだもんねぇ、この映画。
もう日本でも公開しているので、ご覧になった方も多いと思います。

人、一人の人生を描く方法っていろいろあると思うのだけど、
やっぱり記憶にあるのは「フォレスト・ガンプ」。
当時にしてはすごいCGを使って、歴史のいろんな場面に彼が登場した。
歴史的な映像を使いつつ、その時代感を出す。
主人公たちはその時代に応じた経験を積み、
その映像が変わるにつれ、わたしたちは時代の移り変わりを知る。
っていうか、フォレストガンプってどんな話だったっけ…

ということを、この映画を見ながらぼっさー、と考えておりました。

生まれたときは80歳で、だんだん若返っていく、という運命を背負ったベンジャミン。
生まれたてで、父親に捨てられ、黒人の母親に拾われ、養老院で育てられる。
見た目はまわりの爺ちゃん婆ちゃんと同じ姿だが、体は小さいし、心だって子供だ。
最初、これ見た瞬間は、あれ?アシュリーちゃん?って思ったのだけど
若返っていく、と気がついたときには(なぜ、事前にもっと調べないのか)
ちょっぴり「なーんだ」と思ってしまったり。笑
そして、ある女の子と出会い、一緒に遊ぶようになる。
見た目は老人だけど、本当は子供だ。
ただ、そんな彼を、どこまで人が理解できたか。

年をとるにしたがって、かれはどんどん若返っていく。
養老院の仲間たちは、彼が若返るのと引き換えのように、死んでいく。
16歳のころには、見た目は60代くらいになり、彼は船に乗って働き始める。
初めて、女を買ってみたり、お酒を飲んでみたり。
船に乗って、世界中を旅し、見た目が50代くらいになると(推定年齢20代)、
彼は一人のロシア人女性と恋に落ちる。
やがて第二次世界大戦がはじまり、小さい船で戦闘に参加し、仲間の多くを失ってしまう。
アメリカに帰り、あの少女と再び出会い、そして自分を捨てた父親にも再会する。
少女とはいろいろあったが、やがて、二人は恋に落ちる。
二人で旅するように自由に暮らす毎日。ヒッピー文化や、ビートルズの歌が流れる時代。
そうするうちにも彼はどんどん若返っていき、
彼女はどんどん老いていく。
彼女が妊娠し(40代で妊娠!なんて希望を持てる設定だw)出産し、
彼は自分が若返っていくことに、不安を覚え、彼女の元を去る。
娘の誕生日には、毎年、バースデーレターを送るが、
それは娘が目にすることはない。
次に彼女が彼に再会したときには、彼は20代の肉体を持ち、彼女は50代の肉体を持っていた。
そして、次に再会したときには、彼女は既に老夫人で、彼はすでに子供の肉体。
彼は既に昔の記憶を失っていた。

ベンジャミンが昔の記憶を失ったのは、もちろん、自分の肉体と精神の間の不均衡がもたらす
一種の精神障害でもあったのだろうけど
やがて、彼は痴呆の症状を示すようになる。
どんどんベンジャミンが若返っていった場合、彼は大人の言葉を話す子供になると思ったけど
すべて忘れていくのを見て「あぁ、こうきたか」と思った。
彼女は、幼児になり、やがて赤ん坊になっていくベンジャミンを最後まで見守る。
最後は彼女の腕に抱かれて、赤ん坊はひっそりと息をひきとっていく。

物語の最初で、戦争で子供を亡くした時計職人が
時間を巻き戻そうと、逆回転の時計を作る。
もちろん、それは、ひとつの希望だ。
だけど、時間は決して巻き戻すことができない。
ベンジャミンの肉体は若返っていっても、時間の流れは戻ることはない。
今日の次は、明日が必ずやってくる。

このストーリーは、その彼女が病院で息を引き取る最後の日に
娘に語って聞かせる形で、ストーリーが進んでいく。

ただ、もちろんこれは結果論だから、いくらでも言えるんだろうけど
物語としては面白いし、考えさせられる要素はもちろんあるのだけど
いまいちパンチにかける、と思いました。
ベンジャミンの人生は、たとえ彼の肉体がどうであろうとベンジャミンの人生だ。
その主人公であるベンジャミンがどう考えていたか、そのときどきの彼の表情や台詞と
彼が残した日記からしか手がかりがない。
だから、「数奇な人生」とはいえ、彼がたどった日々は、ある意味通常の日々だ。
周りの人がどんどんと老けて、死んでいくのも、人にとっては通常の出来事だ。
(しかも養老院にいるのなら、なおさら)
ただ、一人若返っていく、本当は一番大事な、ベンジャミンの50代、60代
(体は20代から子供になるまで)の変遷が、
ベンジャミンが行方不明、ってことで片付いてしまったのが残念ポイント。
しかも、さっさとぼけさせちゃって、彼に語ることをさせなかったというのも残念。
だから、見ている最中も、見終わったあとも
「おーっ」「うわーっ」「すげえー」という感覚がどうもなかったのが、ちょっと残念。
(なぜ、感動に対するボキャブラリーがこれだけなのかw)
もうさ、ベンジャミンの設定自体があれなんだから、
最後に素敵な小さな奇跡くらいくれてもいいのにな、と思いました。


素敵だったのが、ベンジャミンの育てのお母さん。
何一つ、奇怪に思わず、老人だった赤ん坊も、60代の姿の息子も、40代の姿の息子も
ぜーんぶ受け入れて「ベイビー!」といつくしむ。
どんな姿であっても、どんなに不思議でも、自分の子であることには変わりない。
これぞ、本当の愛だよなぁ、と思わせてくれました。


ヒマにまかせて映画鑑賞(欧米) | permalink | comments(7) | -

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この記事に対するコメント

お久しぶりです。お元気でしょうか?

ところで、もうブログの更新やめちゃったの?
デミアン | 2010/02/08 10:42 AM
デミアンさん!

お久しぶり!お元気ですか?

ブログ、やめたくないんだけど
なにせネタがありません…。

そろそろ頑張って何か書こうかな。
1年も放置しちゃったし…
うたぎ | 2010/03/02 1:18 AM
オリンピックでもトヨタでも龍馬伝でも
何でもいいから書いてください。

中国語、続けてます、2年になります。
やっと初級後期が終わったところ。

ずっと上海ですか?
jun | 2010/03/03 2:46 PM
こんにちは。

>お久しぶり!お元気ですか?
実は病気しちゃってねぇ。
半年以上も入院して、今も自宅療養中だよ(-_-;)

>ブログ、やめたくないんだけど
>なにせネタがありません…。
そうかい?
あの毒のきいた文章を期待しているのだが。

>そろそろ頑張って何か書こうかな。
>1年も放置しちゃったし…
うん!無理にとは言わないけど、ネタがあったらヨロシクね。
楽しみにしています(*^^)v
デミアン | 2010/03/17 1:24 PM
万博始まりましたね。
いかがなものでしょうか?
jun | 2010/05/03 9:45 PM
うたぎくさんへ

映画「ノルウェイの森」のレビューを書いてくれたりしませんか…?w
Alleine | 2010/10/29 11:41 PM
あわわわ…。(以下略)

★Junさん

万博、1回だけ行きました!
万博終わってから、一気に街が汚くなりました。特に空気が!

★Alleineさん

見たいー。すごく見たいの、映画。
日本に一時帰国したとき見れるかしら…。

うたぎく | 2010/12/21 10:12 PM
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