京極堂が巧妙にしかけられた「催眠術」をほどいていく。
生きていくうちに「消してしまいたい出来事」っていうのは
積み重なっていくと思う。(人によるけど)
じゃあ、それを消してしまって、新しい記憶を上から塗りかえられたら。
過去の事実はどこに消えてしまうのか。
それを覚えている他者がいなければ
何の不自由もない生活がそこにはあるのでは……。
ううーん…。
消し忘れた人間が思いもよらないところから現れて
そこから大きく歯車が狂っていくのだけど。
それにしても関口の感覚って妙にわかるんだよなぁ。
すぐ同調してしまうの。
自分の記憶や意思がすぐ揺らいでしまう。
殺人事件の現場に居た→ひょっとして僕が殺してしまったのかもしれない…
とかさ。
わたしもよく「ひょっとしてわたしが間違えたのかもしれない…」って
間違えたはずもないのに
「オマエが間違えたんだ」って言われたら
へにょへにょとしてしまうもんなぁ。(バカ)
関係ないけど榎木津の名言。
大怪我をした敦子(京極堂の妹にむかって)
「敦っちゃん君はなンて愚かなんだこんなに可愛いのに!
可愛いものが可愛くあろうと努力しないで何処の誰がそれをする!」
なんかものすごい説得力だ(笑)
最後のあの大黒幕を倒さない限り、
京極堂シリーズは続くのね!ふふっ
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