地味な女子の読書とか映画とか。

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宮尾登美子:寒椿



寒椿
宮尾 登美子

発売日 2002/12
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有吉佐和子の芸妓とはまた違った芸妓物語が。
高知に「松崎」という一軒の芸妓子方屋がありました。
そこで子供の頃から一緒に修行をしてきた
澄子・民江・貞子・妙子。そして、彼女達と姉妹のように一緒に育った松崎屋の一人娘の悦子。

澄子は、芸妓らしい人生を歩み、一人のパトロンと長いこと仲良くやってきたけども、ひょんなことから階段を転がり落ち、首から下が動かなくなります。
入院中の澄子が自分の半生を振り返るところから
物語は始まります。

そして、そんな澄子を見舞おうと他の4人が集合します。
4章、それぞれの芸妓の半生の物語なんだけど
物語の合間合間には、悦子が顔を出し、
彼女は、自分の生家の家業を憎んだり、はたまた自分が今まで不自由なく
暮らしてきたのは澄子ら4人の犠牲の上ではなかったか?と悩んだり。
4人と再び出会った悦子は、4人の半生をじっくりと見つめます。

しっかり者だった長女格の澄子。
少し知恵遅れの気がある野生的な民江。
ものすごい美人だったのに、才覚もなく食い意地が張りすぎて、
人知れず亡くなっていた貞子。
そして、社長夫人となった妙子。
貞子や民江、澄子は戦争前の景気に沸く満州にも流れていきます。

民江は相撲の強いお父さんが大好きで、自分を売って、その金で遊びまわっても
そんなお父さんが大好きで
お父さんに似た人を追い求めていく。
澄子は自分が旦那の全てを知ってて、自分がいなければ旦那は生きてけないわ
という自負だけで、入院の日々を送っている。
妙子はそんな彼女達を見ながらも、自分は違う、自分は本当に芸妓の仕事が嫌で
努力してきた結果、今の地位があるんだ、と思ってる。

そんな彼女達に対する一種の懺悔の気持ちを込めて悦子は
4人の人生を追いかけていく。

悦子っていうのは、作者の宮尾登美子さんの分身だと思う。
他に色々読んでいくうちに
この「松崎」の家は宮尾さんの生家で
宮尾さんはそこで起こった様々な出来事を次々と物語にしているんだなぁと
思ったのです。

いやぁ、おもしろい。

毎日男と寝る商売をしているからか、男好きだとは思ったことないけど
男がいない夜は身体が火照って眠れない、なんてリアル。
宮尾登美子 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

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