地味な女子の読書とか映画とか。

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京極夏彦:陰魔羅鬼の瑕



陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず)
京極 夏彦



あなたにとって××とはなんですか?

「この人の論旨には瑕がある」−−−−−

この世の中に生れ落ちて、今日まで生きてきたその時間の中で
出会った人間、触れ合った事象、が心の中に知識や経験として蓄積される。
だけどもし、その知識や経験、というものを間違って認識していたら?

例えば、「死」とはなんですか。
「生」とはなんですか。
「家族」とはなんですか。

伯爵はそれを知らなかった。知らなかったというよりも間違った認識をしてた。
生まれてから一歩も屋敷から出ず、膨大な本によって知識を吸収してきた。
ちょっと間違った。でもそこから大きく道がそれた。

死、ということ。
身体が冷たくなって、呼吸も止まって、もう話すこともできない。
つまり、もう会えないのと同じことなのかもしれない。
でも、違うことは私たちにもわかる。

伯爵の救いは、最後の仕上げ方を知らなかったことのように思う。
もし、そのまま、誰も気付かないままだったら、
伯爵は腐乱した死体の前でどうしただろう。

…などと堂々とネタばれの文章を書きました。
他の京極堂シリーズに比べると、この本はすぐに犯人がわかる。
でも、それがどうだというのだろう。
そういう話じゃあないんだよ、京極堂は。

京極夏彦 | permalink | comments(4) | trackbacks(1)

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この記事に対するコメント

>でも、それがどうだというのだろう。そういう話じゃあないんだよ、京極堂は。

ふふふふ。さすがわかっていらっしゃいますね。僕もこのシリーズは全作読んでいますが、この作品はすぐに犯人わかりましたね。
徹夜とか気にしないほど夢中になれる彼の作品。僕は無人島にだって持っていきたいですね。

個人的には「えのさん」に振り回されてみたい気がしますし、「きょうごくどう」のうんちくにけむにまかれたいとも思います。

僕のサイト、フューチャースケッチに来ていただいてありがとうございます。うれしかったです。

ウブメの夏の映画化のトラックバック以来、ずいぶんご無沙汰してしまいましたが、これからまた交流させていただきたいと思います。

僕も本に埋もれて生きています。よろしくお願いいたします。

リンクさせていただいてよろしいですか?
hayate | 2004/11/26 8:17 PM
お久しぶりです★

京極堂やえのさんに振り回されるのは男ばっかりですよねー。
女は全然振り回されないの、なんでだろ。

リンクの件は全然OKです。
ありがとうございます。
龍の目さんのサイトでhayateさんの
お名前拝見して
「うわー、ブログの世界も狭いもんだな(笑)」と思い、遊びにいきましたの。
あまり交流範囲が広くないので(汗
これからもよろしくお願いします。

うたぎく | 2004/11/27 8:50 PM
あーそうなんですかー。確かに狭いですね。自分の好みとか趣味とかに合う方のブログにいきますので、溜まり場は同じになるんでしょうね。すごいですねー。

龍の目さんの京都情報とか、和の情報は濃くて楽しいので、尊敬します。

じゃあ早速リンク作業をしますね。
hayate | 2004/11/27 9:50 PM
そうですねー。
お二人とも京都に詳しいので
住民としては恥ずかしい限りでございます。

リンク、ありがとうございましたv
うたぎく | 2004/11/29 4:56 PM
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京極夏彦 「陰摩羅鬼の瑕」 | ご本といえばblog | 2004/09/16 9:13 AM
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