地味な女子の読書とか映画とか。

現在、海外暮らしのため 不定期に更新しております。本が読みたい。
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宮尾登美子:陽暉楼


陽暉楼
宮尾 登美子



産むか!?普通…

「陽暉楼」というのは「櫂」などにも出てきた料亭。
いや、料亭というか、置屋みたいなものでしょう。
お座敷でわーっと盛り上がったあとは、ちょっとお金ひねらせて後は…みたいなね。
この話では「富田」は出てこないけれども、
子供の頃から芸妓になるためにみっちり仕込まれた(子供の頃に売られた)芸妓の
一代物語。

芸だけで食べれるようになるよ、と教え込まれて、
つまり芸さえできれば男と寝なくてもいいと思っていたのに、
芸さえあれば男を喜ばす術など知らずとも…と思っていたのに。
現実はそんなに甘くなく、芸をしようと思ってもお金がかかる。
お金がかかるのであれば、金持ちの旦那を見つけなければならない。
芸が界隈一だということで、声はかかるけれども
悦ばす術を知らない女は男に見切られてばかり。
そんな中、彼女は一人の客に一目ぼれをして…。
そこから彼女の運命は変わっていくんだけど。

普通さ、こういう話だったら、この男すごくいい男のはずじゃん。
でも、ほんとダメなの。
ダメ、というか、多分彼は悪くないんだけど。
彼女の思い込みが彼女の人生を狂わせたのかも…。
ううう。切ないのう。

苦しい恋をしているときに、相手の子を妊娠したら
産みたい!って思ってしまう。
ひょっとするとその子供がかすがいに?と思ってしまう。
そうでなくても、せめて、子供がほしい、と思ってしまう。
ほとんどの女子が(多分な)経験したことのある、そんな思い。

「産むか、普通」って最初に書いたけど
さまざまな障害の中で、どこまでその思いを貫いてしまうのか
貫いてみたあとの未来は誰も読めない。

小説なのに、現実。
つらく厳しい。
読み終わってすっきりするような本ではないけど
色々と考えさせられる本です。
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